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【リヴァイ】比翼の鳥 初恋夢物語【進撃の巨人】

第25章 王都の舞踏会


「知り合ってないない!」

ペトラは顔の前で左手を左右に振って否定する。

「大体、グロブナー伯爵って名前も、さっき初めて聞いたのに」

「そっか…。誰なんだろう、グロブナー伯爵って…」

マヤはフォークとナイフを置いて、しばらく考えてみる。

「エステルさんが “飛ぶ鳥を落とす勢いのグロブナー伯爵” と言っていたよね…?」

「そうだね、そう言ってたね」

ペトラがうなずく。マヤの考察はつづく。

「そしてエルヴィン団長が言っていた “ある貴族”…。壁外調査に行くことを条件に多額の寄付をしてくれている “ある貴族” と、今回のペトラを指名した “ある貴族” は同じなのかしら…?」

「わかんない。団長に訊いたら教えてくれるかな?」

「教えてくれるんじゃない? 団長に訊いてみて、同一人物だったら…」

とそこまでマヤは考えを進めたが、行き詰まった。

「同一人物だとしても、だからってなんでペトラを舞踏会に招待したのかわからないね…」

「そうだね」

ひとことで同意したペトラだったが、急に何かに思い当たった様子で顔を輝かせた。

「もしかしたら!」

「何? 何か思い出したの?」

「いや思い出したんじゃないけどさ、もしかしたら私が可愛いから、貴族に見初められたとか?」

「そうね、そうだと思う」

自分でも突拍子もない思いつきで貴族に見初められたなんて言い出したペトラだったが、マヤが全く馬鹿にすることもなく同調してきて逆に戸惑う。

「いやいやマヤ、そこは “調子に乗らないで” とかつっこんでよ」

「だって本当に見初められたんだと思うから」

「えっ、そう?」

「うん。舞踏会に招待して、ドレスもあつらえてくれて…。それに…」

次の言葉を口にするのは少しためらわれたが、マヤはペトラの目をまっすぐに見つめて言いきった。

「純白のドレスだなんて、まるで花嫁みたい」


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