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【黒子のバスケ】短編集

第16章 Dilemma【青峰大輝】


「ふーん。お前マジダメ旦那だな。挽回できんのかよ」

分かんねぇよ。
俺が1番それを聞きてぇんだから。

ここまでの話を赤司が要約して火神に説明すると、心底呆れたような顔をされた。

「火神君、ストレートすぎです。青峰君がハートブレイクで召されたらどうするんですか」

召されてぇ。もういっその事あの世へ召してくれ。
つばきと息子といられねぇならあの世でいい。


「まあ、そういう俺もめちゃくちゃ嫁さんに怒られてたけどな。ガブガブ期はマジで敵認定だったし」

「火神っち……それガルガル。ガブガブじゃない。食いしん坊みたいのやめて。けど俺もそんな感じ。姉ちゃん達から聞いてたはずが全然理解出来てなかった」

「ガルガルとガブガブの区別もつかん奴でも離婚せず夫婦仲は悪くない。とにかくきちんとこれまでの事を詫びて、今後どうするかをよく話し合うのだよ。俺と妻もこれまで何度も何度も話し合ってきた。未だに見解の相違はあるがな」

「俺もー。好きな仕事してるのに疲れたって言うのやめて!ってびっくりするくらい怒らせたことある」

「僕もです。夜泣きしてたことに気づけなかった時期がありました」

「結局俺たち男は常に妻に助けられて生きてるってことだ。俺含めてな。我が家とて例外じゃない。あなたは何も見えてないって言われたのは生まれて初めてだったよ」

「出ていかれたこと……あったか?」








「「「「「それはない」」」」」




だよな……

多分俺はこいつらのやらかし全部を集約してつばきにやってた。
自分のバカさ加減に泣きたくなるなんて生まれて初めてだ。




「青峰君。寄り添ってください。僕たち色々言いましたけど全部ハズレかも知れません。だから奥さんの言葉をちゃんと聞いて、寄り添ってあげてください。今まで以上に」

「ホルモンとは思ってもないことを言わせることがある。ショックを受けても相手がそれを後悔していたらお前は水に流すのだよ」

「寝不足って圧倒的に体力のある男だってしんどいから、産後の女性なんてもっとしんどいって俺は思うんスよね。青峰っちがいると休まるって思える環境を作ってあげて」

「変なケーキとか買ってその場しのぎのごめんはダメだかんね」

「よし。ヘリが用意できたみたいだ。屋上からアテンドが着くからすぐ飛べ」
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