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【黒子のバスケ】短編集

第15章 unexpected happiness【青峰大輝】


妊娠したら色々変わるってのは聞いてたから何となくイメージはあったけど、つばきはめちゃくちゃ自己嫌悪になってんのかすげぇ謝ってた。

朝体調悪くて会社行けねぇからリモートワークさせてくれって会社に電話して謝って
俺の朝飯と弁当作れねぇって謝って
仕事抜けて様子見に帰ると、心配かけてごめんねって謝って
夜になりゃ買い物行けてない、夕飯作れねぇで謝って

いつも涙目で謝ってて、謝らなくていいっつっても絶対謝る。

「ごめんね……ご飯……作れてない」

「大丈夫だから謝んなくていい。家のことはできる方がやるって結婚とき約束しただろ。」

「あたし、今家にいるのに……」

「妊婦だろ。家のことより俺のことより自分優先でいいに決まってんだろ?気持ち悪いの代わってやれなくてごめんな。何が出来なくたって腹ん中で子供育ててくれてんだから、それだけでいんだよ」

ほんとにそれだけでいい。
具合悪い時に家のことなんかしなくていい


つばきは具合の悪い時の方が気分が沈んでて、泣くこともあったけど、つわりが収まって動けるようになると落ち込む日も減った。

6ヶ月を過ぎて腹がでかくなり始めると、寝返りの度に目が覚めて寝不足になって
8ヶ月になってもっと腹がでかくなると、今度は腰にも負担がかかるらしくちょっと動くだけで疲れちまったり
9ヶ月になるとめちゃくちゃむくみが出てすげーだるそうだったり

妊婦は色んなことと戦って、我慢して、子供を育ててくれてる。


男ってほんとになんもしてやれねぇんだって思い知った。

体のしんどさを代わってやれねぇからこそ、相手を思いやらねぇといけねぇって教えられた。

さつきに言われた、妊娠中と産後の恨みは一生ってのは全然大袈裟ではねぇな。
こんな大変な思いして子供育ててくれてんのに、なんの変化もしなくて可愛い子供に会える男が寄り添ってくんなきゃ捨てたくもなるよな……


「育休取った。つっても生まれた日から3週間しか取れなかったけど。」

「うそっ?!大丈夫なの?!てか取れるんだ?!」

「働き方改革様様だわ。俺がいる間は全部俺やるから、しっかり休め」

働き方改革とか言って残業減らせって言われた時は、じゃあ事件減らせよって思ってたけど、これを盾に育休取れたのはラッキーだった。


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