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【黒子のバスケ】短編集

第15章 unexpected happiness【青峰大輝】


それからはバッタバタだった。

妊娠発覚の翌日、両家の親に自分たちの新居に来てもらって妊娠を伝えると、4人とも一瞬鳩が豆鉄砲くらったようにポカンとしてて、その後母ふたりは泣いて喜んでくれて、父ふたりはお互いに頭を下げあっていた。

式は延期せざるを得なかったけど、式場を変える予定は無いことを連絡すると、キャンセルじゃないから予約金はそのまま生かせるって聞いて、大輝と心底ホッとした。


そして、入籍は日曜日にした。
大輝が入籍はすぐにしたいと言ってくれて、両家ともそうするのがいいと言ってくれたから、あれよあれよという間に苗字が変わった。


入籍2日後の火曜日に予約が取れていた産婦人科での検診では胎嚢が確認されて、1週間後の検診では無事に心拍も確認できて、母子手帳を交付してもらった。


会社では、安定期に入ってから報告したかったけれどプロジェクトの引き継ぎもあるから3ヶ月に入ってすぐに報告をした。
人事から産休育休の制度を説明受けて、リモートワーク勤務での復帰や時短勤務も説明してくれた。


こころちゃんには、あたしがあの時偏ったおつまみ食べてお酒が全然進んでなかったから、もしかしたらってちょっと思ったんですー!!ってニコニコして言われて、その勘の鋭さを小林にも発揮してー!って思わず言ってしまった。


そして、本格的につわりが始まって、リモートワークをさせてもらう頻度が高くなるにつれて自己嫌悪に陥って、気づかないうちにすみませんとごめんねを連呼していたらしく、課のみんながお祝いのランチをしてくれた時に、お互い様だから謝らなくていいんだよと言われて大号泣してしまった。

家事もそうだった。
気持ち悪くてご飯作れないとか洗い物できないとか、ベッドのシーツ洗ったのに、我慢できずその上に吐いてしまったり、ごめんねって謝ると、大輝は謝んなくていいって言ってなんでも協力してくれた。


性別が分かってベビー用品を買い揃えたり、出産に備えて家の中にものが増えたり、つわりが落ち着いたと思ったら今度は別のマイナートラブルに悩まされたり。


でも妊娠生活は周りの優しさと気遣いに支えられて、幸せで楽しい時間だった。
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