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【黒子のバスケ】短編集

第15章 unexpected happiness【青峰大輝】


つばきさんがトイレに立って10分以上経過したけど戻らなくて、倒れてないか心配で、店員さんに断ってからトイレに行って声をかけた。

「つばきさん、大丈夫ですか?」

「……んー……ごめん。吐き気が……バッグにスマホあるから……大輝……」

「呼びますね。ロックって数字で解除できますか?電話で良いですか」

「うん。083105……ごめんね。」

謝るのはこっちの方なのに……




青峰さんは公務員だって聞いてたから、多分この時間なら仕事は終わってるだろうし、電話の方が絶対に早い。
着信履歴を開いて1番上にある青峰さんの名前をタップすると3コールで電話に出てくれた。


つばきさんが具合が悪いって伝えると、すぐに出る用意をしてるのが電話の向こうから聞こえてくる。

つばきさんが前に課内の女子会で酔った時に、本当にその時だけだけど、1度だけ惚気けたことがあった。

ぶっきらぼうだし不器用だけど本当はすごく優しくて、高校から付き合ってるけど今もすごく大好きで、結婚は青峰さん以外考えられない。って酔ってニコニコして話してて、その後迎えにきた青峰さんを見つけてすごく嬉しそうにしてた。

記憶はしっかりあるらしく、次の日赤面してみんなに謝ってたけど、普段は惚気どころか彼のことを話すことも無かったから、みんなめちゃくちゃ楽しかったしつばきさんが幸せなのが伝わってきて嬉しかった。



だいたいの場所を伝えて電話を切ってからトイレの個室をノックしてスマホとお水を渡したけど、つばきさんは顔が真っ青のままで立ってるのもやっとって感じだった。


「ごめんね……」

「全然です!青峰さん来たら呼ぶので落ち着くまでゆっくりしてください」

「ありがと……一回戻る……」

「さっき御手洗に一番近い席空いたからそこにどうぞって言ってもらったので一緒に出ましょう」


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