第15章 unexpected happiness【青峰大輝】
言われた通り漬物買って帰って、適当になんか食おうと冷蔵庫を開けた瞬間スマホが鳴り出した。
署からの呼び出しじゃねぇ事を祈って画面を見ると、つばきからだった。
確かに深夜まで飲むとかしねぇけど、早くね?
まだ8時前。
「もしもし」
「あっ!青峰さん。私、三ツ橋ですけど覚えてますか?」
通話に切り替えて聞こえてきたのは後輩の女の声。
何度かつばきと飲んだ帰りに送ったことがあったから覚えてる
「覚えてる。なんかあったか?」
「つばきさんが具合悪くなってしまって、もし来れたらお店までお迎えお願い出来ませんか?」
「すぐ出るから位置情報くれ」
「分かりました。エチケット袋もお願いします」
つばきが体調悪りぃとかほとんどねぇし、具合悪くなるまで飲むとかもねぇ。
多分飲みすぎじゃねぇとは思うけど、吐いてるってことか。
「つばきは?」
「御手洗で、ちょっと出られなくてあたしがかけたんですけど、電話切って位置情報送ったらつばきさんに渡します」
「店どの辺か分かるか?」
位置情報は貰って確認するけど、大体の位置がわかった方が向かいやすい。
「会社のそばなんですけど、お店の近くの公園が今ビアガーデンやっててホコ天で車入って来れないかもです」
「あー。大体分かったわ。とりあえず向かうから悪りぃんだけどつばきについててやってくんね」
繁華街で車は入りにくいし店前までは行かれねぇけど、できるだけ近いところに停められるように規制区間を確認して車を出した。
金曜日のこの時間で道は混みまくりで、信号が青でも進まねぇ。
運転しててイライラするなんてねぇけど、今はつばきが心配で進まねぇ渋滞に思わず舌打ちが出た。