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【黒子のバスケ】短編集

第15章 unexpected happiness【青峰大輝】


漬物食いてぇとか……初めて言われた。

好きだって聞いたこともねぇし、買ってまで食ってるとこなんて見たことねえ。

変なこと言うなとは思ったけど、画像まで送ってきてるから本当に食いてぇんだと思ってスーパーに寄れる時間には署を出られるように残りの仕事に手をつけた。


「青峰さん、今日呑み行きません?」

「わり、今日買い物頼まれてるし迎えあるから行けねぇわ」

週末なんてあってないようなこの仕事でも、金曜日は週末って感じは一応ある。

抱えてた事件は一段落して、今週こそつばきと外で飯食いてぇと思ってたのに、すぐ連絡しなかったせいで後輩の女に先越されちまった。

つばきは自分で帰れるとか言うけど、色んな事件に触れてるせいか酒の入った女を一人で帰ってこさせるのは嫌で、つばきが飲む日は俺は飲まねぇし、必ず迎えに行くようにしてる。



「青峰さんもついに家庭人になっちゃうのかー。飲み行けるのも減っちゃうのかなー」

「そんなすぐ変わんねぇだろ。あっちも結婚したってしばらくは好きにやんだろうし」

「そういうもんです?結婚したら突然うるさくなるってよく言うじゃないすか」

そうなのか?
よく知らねぇんだけど、俺はつばきがいるなら毎日すぐ帰りてぇ。
平日もたまに泊まるけど、同じ家にいんのはまだ基本週末だけ。
事件がありゃつばきが来てたって俺は家にいられねぇから、何ヶ月もろくに顔見れねえ時もあった。

着替えだけ取りに戻ると、軽くつまめるもんとか用意してくれてて、出かける約束破ったのだって1度や2度じゃねぇのに、仕事ならしょうがないから気にしなくていいっていつも我慢させちまってる。

高校んときは学校行きゃ会えたし、大学もお互い都内だったから会えねぇなんてなかった。
けど、俺が警察学校に入ってから会える時間は激減した。
寮生活で外泊は実家以外認められねぇし、最初の1ヶ月は外出すら禁止されてる。
学校にいた半年間はつばきと会えたのなんか多分3回くらいだった。

しかも俺は国家公務員の警察官で全国転勤もある。
1年間都内で勤務した後3年間は他県勤務でろくに会えなくて、やっと都内に戻って一緒に居られるようになった。

だから結婚したことでまっすぐ帰ってこいって言うならいくらでもそうする。


「まぁ、子供でもいりゃそうかもな」

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