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【ヒロアカ】Don't touch me.【轟】

第12章 Bout



「おはよう。今回の期末テストだが、残念ながら赤点が出た。したがって林間合宿は──」

絶望している面々。
続く先生の言葉がそのどんよりとした空気を切り裂いた。

「全員行きます」

わあっと沸き立つ皆に私も思わず声をあげる。
よかったよ、みんな一緒だ⋯⋯!
筆記は赤点ゼロだって!A組全員、合宿のために頑張った。本当に。なんだか私まで涙ぐんでしまう。

しかし、やっぱり瀬呂くんは赤点になってしまっていた。
ゴールとクリアがイコールではない──そのうえでちゃんと合格ってことは、私は特訓の成果が認められたということだろう。轟くんを盗み見たらすぐにこっちに気づいてくれた。
にっと笑って見せて、小さくピースを送ると、轟くんもほんの少し口角を上げた。

その日は一日、休み時間の度に林間合宿の話の盛り上がっていた。配られたしおりには持ち物が書いてある。
一週間分の荷物が入るキャリーバッグ、着替え、予備の靴、水着、アメニティ、その他諸々⋯⋯。
放課後になると、休日にみんなで買いものに行こうという話になった。

「まりちゃんも行かん?」
「あーその日は前々から用があって」
「そっかぁ、残念」
「んんー残念ー私も行きたかった⋯⋯」
「急でしたもの。またみなさんで出かけましょう?」

お茶子ちゃんと百ちゃんに慰められながらも、どうにか予定を繰り上げられないか考えたけれど、距離的に難しかった。
爆豪くんと轟くんも不参加らしい。でも、ふたりは私と違ってがっかりはしてなさそうだった。

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