第11章 Advance
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「クソだよこれ!圧倒的クソ!!こんな理不尽試験やってられっかー!!」
砂煙と小さくなる背中。
「ウフフ…そっちはゲートと逆よグレープジュース」
妖艶な笑みを湛えるミッドナイト先生。
そしてその膝で気持ちよさそうに眠るさっきまで私を励ましてた人。
「二人共あんまりだって……」
任せろって、頑張ろうって言ってたよね!?
遡るは数分前。ゲートを目指していたところにミッドナイト先生が現れた。先陣を切っていた瀬呂くんが咄嗟に私と峰田くんをテープで後方に放り助けてくれたんだ。
──その代わりに彼が眠らされ、今に至る。
でも、だからって悲観してたって仕方ない。
何とかして瀬呂くんを助けられないだろうか。いや、作戦通り行くならまずゲートを潜ることを優先するべきか。
ミッドナイト先生は余裕そうにゲート前に鎮座している。ここで私一人交戦するのはリスキーだろう。
眠らされてしまう可能性もだが、何より瀬呂くんを人質に取られている。あまりに不利だ。峰田くんが逃げ出すのも頷ける。
だけど、峰田くんがいたら勝てるかもしれない。少なくとも一人よりは勝率は上がると思う。ここは合流して作戦を立てるべきだ。
私はゲートを背に駆け出し、小さな背中を追いかけた。
「グレープジュースの元に行くのね……マリー」
ミッドナイト先生の愉しげな声が聞こえた。まるでこうなるのがお見通しみたいに。
もしかして私の課題、峰田くんと試験を乗り越えること──だったり?
相澤先生、よく見てるからなぁ。私があの一件以来、峰田くんを避けてるの気づいてたのかも。初めてコスチュームを身に纏った日を思い出して乾いた笑みを零す。
そしてこの状況をどう打破するか練りつつ泣き声の方へとひた走った。