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Unlimited【ダンまち】

第105章 光の癌(三雲)





暗転した風景に白く文字が浮かぶ

頭の中に声が響く


白の国からの言葉が――←4553ページ参照


恵土「…だれ?」
記憶を亡くした恵土がいた

自分の名はわかる
算術は得意のまま
人の名前、経験のみ除いて、全て記憶できていた

迅「最上さんは覚えてる?
恵土「だれ?それ
『……………』
周囲は絶句していた
秀次が頭に手を添えて神の力を送ろうとしてもダメ
これまでの記憶を刻み込もうとしても拒絶された

新たに作ってゆくことは可能なようで
名を教えれば覚えてくれた

まるで…これまでのことが、全て無かったように——


迅「俺のことわかる?
弟なんだけど」自身を指差す
恵土「?(首傾げ眉顰め)
ごめん…わからない」頭を振る

迅「俺は…迅悠一
悠一って呼んで?
恵土先輩って呼ぶから」微笑
恵土「ん?わかった!(微笑し頷く)

よろしくな!悠一^^」にっこり

ああ——本当に覚えていないんだ
そう…その場にいた全員の頭をよぎった


迅「ごめん…(すっ)←腕を恵土の顔の横に伸ばす
ごめんね…(ぎゅうっ)←頭を胸に押し付けるように抱き締める
(視えてた…本当は……

でも…止められなかった

その方がよっぽど辛いことが起きるから)

大丈夫…
大丈夫だから…」ぽろぽろ
涙が両目から溢れ、止め処なく零れ落ちてゆく

恵土「辛いことでもあったのか?
大丈夫か?」
なでなで
変わらず頭を優しく撫で、心配そうな目を向ける恵土に、迅は微笑んだ

迅「うん…
ありがとっ」ずびっ
鼻声になりながらも、震えたまま抱き締め続けた


城戸さんも駆け付けてきたが…

恵土「………
(ぱあっ!)お父さん!

あれ…?そう感じたんだけど違った?
確か…秀次のが、父さん、母さん、姉さん、秀次!
それよりもっともっと前から大事にしてくれてたよね!^^//
ね?」キラキラ微笑

城戸「じわっ)ああ…(涙目)
ああ!」ぎゅうっ!涙
頭を抱き締めて笑い、涙を流した

三雲の話は金輪際禁止
恵土の近くでは絶対に
そう取り決められたのは…当然の事態と言える


林藤「おい!!大丈夫か!!?」
忍田「記憶が!!」
恵土「?

(ぱあっ!)
お兄ちゃん!」キラキラ微笑

林藤「はあ!?」
忍田「おにい?」
目をひん剥いた(驚いた)顔の林藤、きょとんとした(唖然)顔の忍田を前にして、恵土はうろたえた


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