第105章 光の癌(三雲)
捻じ曲げる為に…おれ自身を対価にしようともした
最後だけは…身投げだけは、止められちゃったけど…
捻じ曲げれば、その分…歪(ひずみ)が生じる
それをなんとかして…一緒に帰ろうって…最上さんへの想いを差し出させてしまった…
おれの対価として渡した分が再生される時
恵土先輩の想いが、一緒に流れ込んできた
恵土先輩…死ぬほど苦しんでいた
苦しい辛い思いをいっぱいさせて傷付けた」
どしゃ
力尽きたようにベンチに座り込んで、迅は泣き崩れた
迅「おれ…
入れないと…また…って
そればっかりで……
肝心の恵土先輩の想いが、どんなに…酷い状態か、見れてなかった!
ずっと苦しんでたのにっ
ずっと悲しんでいたのに!
ずっとずっと怯えて真っ青になって、秀次や影浦に泣き付いて、叫んで怯えて…狂ったように恐がって…
なんでおれ…あの時…優先してあげなかったのかな……(ぼろぼろ)
流れ込んでくるまで…
なんで……っ
どうしてっ……
因果も切れた
力も二度と蘇らない
何をしても
その為に必要な分はこちらしか支払っていない
恵土先輩の心も気持ちも優先しない
一緒に過ごす?どうやって?
殺してきた相手と一緒に肩を並べてお手々仲良く繋いでいきましょう、って?
そんなバカなこと…無理でしょ?
一度や二度殺されたぐらいでなんだって言われたらどう思う?
生駒「ムカつくなそれ
迅「うん…
だから言ってるんだよ
前世に殺された
今世も殺された
生き返っただけ、俺や太刀川さんたちが対価を払って
恵土先輩が事を荒立てたくない性格だから
それでみんなを苦しめたくないから我慢してるだけ
我慢を強いてるつもりも気も無くても…そう思うみんながいるだけで、たったの一人でもいるだけで気を遣っちゃうんだよ
生駒「なるほどな」腕組み頷く
迅「そういう人なんだ
だから…
もう…やすませて、あげたかった
でも…しんでほしくないから…
恵土先輩からオーケー貰ってると言っても…ほぼ独断だし
もう無理って想いも…一緒だったから…
トリガーも返却したし、流石に白帝は無理だけど…
動けなくなってまで…
どうして…追い詰めてくるかなぁ」
生駒「ふむ…
ってことは…三雲が好きじゃなきゃええんか?
迅「生駒っち人の話聞いてた?;
そういう問題じゃないんだって
嫌いでも好きでも気を遣うんだって
