第105章 光の癌(三雲)
泣き叫んでいたところ
看護師が鎮静剤を入れますね
と薬を追加投与されて、落ち着きを取り戻していった
秀次「恵土…(死ぬのが怖いのか?
だが迅の対価で死ぬことはないはず」
その普段とは打って変わっての様子に
あるものが浮かんで、耳元で呟いて尋ねた
秀次「三雲か?」
小声で、他の人には聞こえないように
けたたましく機械が音を鳴らす中で
恵土は静かに頷いた
両目から涙を零し、意識を手放す恵土を見て…秀次は囁いた
秀次「安心しろ
こちらでなんとかしておく」
恵土「……
すー……すう」
安心したように、恵土は意識を手放していた
せん妄中
恵土「いやだ!みんなわたしをころそうとしてるんだ!!
いやだ!!いやだ!!!いやだ!!!
いやだああああああああああ!!」
ぷしゅっ
恵土「いや…だ……」
かくっ
涙を流し、意識を手放した
その前は影浦が見舞いに来ており
去り際までずっと隣にいて手を握っていた
そして去り際
いかないで…と涙を零して、裾を掴んでいた
また来る、と頭を撫でてから立ち去っていった
その後での言葉だった
そこから容態は徐々に悪化してゆき
死なないと助からないとばかりに
せん妄のまま興奮状態に
そこから…23:32のあのやり取り、事態へ繋がった
フラッシュバックと恵土自身は認識しているが、どうしても恐怖を感じるそう
封印そのものが成立しなくとも、恐いものは恐いと本人は強く否定、主張していた
消した方がいいか
はたまた消さずにどう接点を作ればいいか
皆は恵土と三雲が極力接点を作らずに過ごすこと(住み分け)を考えてるそう
消す派(皆への反対派)
影浦、秀次、太刀川、風間
消さない派
迅以外(二宮、加古)
あいつ本人(恵土)が望んでいないというのが弁(主張)
迅は中立
決め兼ねているのが現状
迅「おれという存在そのものを対価にして目を覚まさせようとした
『!!』
栞「っ…
それ、って」
迅「うん…身投げと一緒
二度と生まれなくなるし存在しなくなる
まあ…恵土先輩に阻止されちゃったけど途中で
四分の一を対価にしたあたりで起きて止められた
消したい側ばかりが対価を支払って
消したくない側は全く支払わないしそんな気欠片も無いんだなって
あ〜…
うん……
ごめん…だいぶ…腹が立つし
ほとほと嫌気が差した
