第105章 光の癌(三雲)
極めて重篤な危険な状態だと診断された
所謂危篤状態だ
会える内に会った方がいいと言われたが
会うかどうかの判断はそちらに任せる
各自、都合の良い日、時間を擦り合わせて混雑の無いよう頼む
そう、チャットを送るので精一杯だった
送り終えてから後
力尽きたように、病室前のベンチに全体重を預けるように腰掛け
そのまま背を壁へ預け、照明を見てから後…両膝の間に顔を埋めるように項垂れた
恵土の携帯は風間が預かっていた
だが…
ずっと鳴っていたそれには出ずにいた
ヴーヴー♪ヴーヴー♪
マナーモードにしていた風間の携帯が音を上げる
通知画面を見てから、電話に出る
風間「菊地原か」
菊地原『あの…戻った方がいいですか?病院』
風間「気にせず休め
休める内に休んだ方がいい
菊地原『でも!
風間「今は休め、命令だ
連日連夜働き詰めだろう
襲撃はボーダーに、治療は病院に任せて休め」真剣
菊地原『でも…
僕より風間さんの方が
風間「俺はいい
大人だ
何より…休み期間だからな
試験も無事全て受かっている…
問題なのは……」
菊地原『面会時間はいつですか?
指定』がさごそ←メモをしようと紙とペンを探す
風間「ない
菊地原『ない!?』
風間「それほど深刻だと診断された
会える内に会わなければ、もう会えない
少なくとも…生きている状態には
人数も時間も看護師の仕事の邪魔にならなければ好きにしていいと医師から言われている」
菊地原『……………………
風間さん……
これ……現実ですか?』
風間「殴って欲しいなら殴るぞ?
俺も出来ることならそう思いたい…
いや……
思いたかった」
脳波を測る器具を取り付けられる
目を瞑ったまま微動だにしない恵土を見、抜け殻のような顔で呟いた
菊地原『三雲には伝えているんですか?』
風間「ふっ…伝えると思うか?(何を言っているんだこいつは)
せめて日付が変わった後だろう
そうでなければ…確実に安心できるとは言えん」
菊地原『あの……
送り先…
風間隊チャットと、ボーダー全体の方に入ってます』
風間「………(しまった!;」額を押さえる
菊地原『どうします?
来るなって伝えときましょうか?』
風間「いや…いい
もうこうなればどうにでもなれだ」
菊地原『なげた…珍しいな
こんなミスも、悪態も…)
……
迅さんは?』
