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Unlimited【ダンまち】

第105章 光の癌(三雲)





鼻のチューブは外されておらず
寒いと言っていたのは熱による影響であり
感染症のリスクという観点から、抗生剤も投与されていた


医師「脳に障害はありません
ですが回復の目処が立っていません

極めて危険な状態だと推察できます
酷なようですが…覚悟はしておいて下さい
可能な限り手は尽くします」

それが…医師の出した結論だった


風間「現状はどういう状態ですか?」

医師「覚醒を維持できないほど、身体の状態が悪い
もう熱を出すだけの体力も残っていないように見受けられます

それに加え…先程、急激な意識レベルの低下も見られました
今はもう、痛み刺激にも呼び掛けにも全く反応しません
その為、極めて危険な状態だと診断しました」

風間「瞠目)!…
それは…」

医師「手を握る
声を呼び掛ける
等の行為はしてくれて構いません
寧ろしてもらわないと戻らない可能性も…

面接時間は看護師の仕事を邪魔しない範囲ならいつでも構いません」

風間「それは…回復しても、ずっと植物状態の可能性もあるということですか?」
『!!』瞠目、風間に目が集まる

医師「………
定かではありませんが、可能性はあります

出入りは好きにしてくれて構いません」
黒髪で短髪の端正な顔立ちをした医師が淡々と告げた


看護師「先生
脳波モニタリングの機械ですが」
先程小南を止めていた女看護師が機器を持ってきて、医師へ声を掛ける

医師「ああ、繋げてくれ
ずっと繋げたままかは状態次第で変える

後は看護師の指示に従って下さい
では」お辞儀

そのまま歩いて去って行ってしまった


悠一…ごめんね…
ここまで…してもらったのに…

ごめん……


そんな恵土の声が…どこからか聞こえた


医師「バイタルは?」
看護師「今は安定しています

温度調整は36度に設定していたのですが
暑いと言われたので、34度に設定しています」
医師「確か寒いと言われて追加したものだったな」ふむ←顎に手を当てて考え込む
看護師「はい」
医師「32度まで一旦下げてもらえるか?←カルテを差し出す(看護師へ返す)
反応を見たい

寒いと言うのなら戻してくれ
うわ言ででも主張してくれるか確認して欲しい」
看護師「わかりました」頷く

そんなやり取りを背後に…
風間は俯き、押し黙るばかりだった

事態(病状)の深刻さを理解して……


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