第105章 光の癌(三雲)
それで……
あの十三日間の記憶を取り戻した皆が…
ジッとしていられる?
待てる?
キツイでしょ?
消した方が…
確実に防げる
(ぽとっ)←落涙
おれはもう…あんなのは…いやなんだよっ(ぼろぼろ滂沱落涙)
魂と霊体が無事だから…肉体を再生できる
って訳じゃない(ごしっ!)←乱暴に涙を腕で拭う
一度肉体を捨てて
神としての肉体を作るか
それとも別の肉体を作るか
そうしなければいけない
対価を支払ったことにはならない
あれをされれば確実に死ぬ
十三日かけて、皆と触れ合えずに
あれをした人へ、認めていない人…秀次としか触れ合えずに
だから待つしかできない
死ぬほど辛いししんどいけれど…
あの暗黒の十三日間よりはマシ
想いを届けることも出来ないけれど…
秀次を介してなら届けることは出来るから」
風間「なら消す必要はどこにある?
要点を説明しろ」
迅「恵土先輩が壊れる
『!!?』瞠目
迅「秀次は持つ
千億年間でも一人で耐えてこれた
恵土先輩にあんな想いをもうさせない為に…必死に刻み込もうとした
その結果…記憶を刻み込めるようになった、魂に、躯に
でも…、恵土先輩は別だ
創世神だった頃…繰り返すなと創世神の親から今際の際に残されて…それでも魂を生むまで、千年も持たなかった
あの人は…孤独に弱い
あの出来事(暗黒の十三日間)のせいも大きいんだけど
フラッシュバックを起こし兼ねない
みんなの声が聞こえれば安心できるかと言われれば
それよりも触れたい、という想いが爆発し兼ねない
それでも聞こえなければ…
逆に不安になって
少しでも聞こえている方が安心できる
でも聞こえ過ぎれば、あの事態になる
その帳尻が合わないんだ
いい塩梅に出来ればいいけれど…それで揉めるし荒れる
さいあく…ボーダーが崩壊する未来が視えた
五分五分どころか…
死んで戻ってくる未来が……
ほんの…一厘しか視えない
秀次とミラに任せた方が安定していた
けどボーダーは黙っていない
消した方が確実だった」俯く
風間「それを聞いて黙って待ってられないと?
迅「風間さんは待ってられる
けど少なくとも…そうでない人もいるでしょ一定数」
二宮『全体へ通知するか?
少なくとも…死んだと通達した人達へは』
迅「それでお願い…
アフトクラトルへ行こうとしないで
されたら…確実に潰れる
