第105章 光の癌(三雲)
それから恵土は寝たきりになり…
動くことも儘ならなくなった……
拒絶反応か、何なのか…そう論じ合う中で…
風間「恐らくだが…
封印系は、施した使用者が近付けば強まる傾向がある
それが痛みとして発している可能性が高い
三雲から遠ざかろうとしたのもそれが原因なんじゃないか?」
栞「そっか…」
烏丸「だとしても弱まり具合が急激過ぎませんか?」
二宮「待て
なんの話だ」
迅「二宮隊にも伝えておいて
加古隊にも
必要なことだから」
因果律をどうしたら斬れるか…
そこを見ていた
白帝なら?
→斬れない
迅「くそっ!(ぎりっ)
未来が見えるサイドエフェクトと言ってもザマアないな
読み違えたか」
恵土「だめだ…いしき……
もて…な……」かくっ
瞑目し、辛うじて保っていた意識が途切れた
迅「あの『暗闇の十三日間』を
『皆からの拒絶』として受け取ってしまったんだ
だから…自分を『死ぬべき存在』だと、切り離せなくなってしまったんだよ
だから……
身投げは…
彼女自身の意志で、行われたことなんだ
それが覆らない限り…絶対にまた、何度でも繰り返されることになる
それを覆すには…その認識そのものをなんとかしないと
今は秀次の記憶で、秀次の想いの中身は知っている
けど皆のそれらは無い
最初の頃の記憶を白帝で強制的に思い出させる
それで…中身を、その当時の想いを…皆に伝えさせれば!」
秀次「わかった、やるぞ」白帝を起動し、三雲と雨取を除いた皆へ振り被る
そこを共有した瞬間…
各々が最初の頃の記憶を取り戻し、それぞれ持つ想いを刻み込んだ
秀次を介して各々自ら削りを用い、恵土へ『消えない記憶』として焼き付けた——
栞「違う…
違うよ…!
拒絶なんか…してないよ!!」
ぎゅうううっ
恵土「ん…(あった…かい」
刹那、皆からの視点の『暗黒の十三日間』の記憶が流れ込んできた
絶望
膜へ引っ付くしか出来ない
流し込んでも弾かれる
破れない膜
光となって消えてゆくのを、ただ見るしか出来なかった
栞「そんなこと(拒絶なんて)…思ってないよ!!」ぼろぼろ涙
恵土の『暗黒の十三日間』を、皆は受け取り
皆の『当時の十三日間』を、恵土は受け取った
皆が当時…抱いていた数々の想いを——
愛している——大好きだよ
ありがとう
ごめん…