第105章 光の癌(三雲)
なんでそうするの?
食べた方が早くない?
って聞いたら
怒られてさ……
みんな一生懸命生きてるんだから
限られた時を、今を生きているんだから
簡単に殺そうとしたら駄目よ?
食べる分だけにしましょうねってさ
肉にするには殺すしかない
でも…生きたかった命なのだとしたらって…
そう考えたら、肉食べるのやめた方がいいのかなって…
それ伝えたら笑われたんだよね
全員で、私を除いた家族5人から
食べる分だけに留めていればいいのよ!ってさ…
その次の日の晩、家の前に魚が置かれてあったんだ
冬の日で雪も積もってた
結構でかくってさ…鶴の羽が1枚あったんだ
私鶏肉大好きだしさあ
ガラのスープが大好きだったんだよねえ…
だから泣きながらもう食べたら駄目なの?って聞いたら爆笑だよ!
その日に限って出てくるしさあ!(ぷんすこ!)
鶏ガラのだしや中華あじで再現しようとしたけれど…煮込むのに時間かかるしさあ
もう…食べれないや
あ!あいた!
お先!」
栞「あ、まって!」
恵土「さっき置いてかれたお返しだああい^^♪」
深層世界に入り込んで引き留めようとしていた
楽しい思い出を思い出させて生きたいと思わせようとしていた…
しかし……
恵土「お母さんからさ…
『どんな命も…大事にしようね』って言われたんだ
『みんな一生懸命生きてるんだから』って…」
栞「ねえ…
レースには、負けちゃったけど……ぐすっ
恵土ちゃんは…生きたくないの?」
恵土「……………」
栞「ぐすっ、ひっ」ごしごし←溢れ出る涙を必死に拭う
恵土「………いきたいよ
でも…無理なんだ
どんなに大好きでも…無理だよ
記憶関連は秀次のお蔭でなんとかできる
けれど……むりなんだ」
栞「修くんがいるから?
やらないようにとめることだってできるよ!?」
恵土「………いつでもいられるわけじゃないだろ?
必ずってわけでもない
私は………俺は……少しでも長く、皆といたかった
生きて、笑っていたかった…
でも……(上を見上げる)
もう………叶えたいと、思えないんだ」
栞「どうして!!?」
恵土「それは……
無理に叶えようとしても…辛いだけだから」
ぽろっ←左目から涙が零れ落ちる
いつの間にかゴーカートは消え、周り一帯にあった全ても消え
最初の頃の十三日間の時のように…何もかも無い、真っ黒な背景になっていた
