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Unlimited【ダンまち】

第104章 最初(始祖)





8月2日
気付けば…恵土は眠っていた

玉狛支部に運ばれた8月1日22:00から
2時間が経過する前に目覚め、本部へ送ってもらい
それから眠り、3:00に行動に起こし出した


夢の中で…
昔の夢を見た……

遠い昔(最初の頃)の夢…
皆で笑って…過ごしていた

大事にし合っていた

そう思っていた…
そう捉えていた…
しかし…それは違った……


あの5兆年(最初の頃の共に過ごした時間)は……皆にとって天国だと信じていた…

お互い…互いのことを大事に想っているのだと…
そうし合える、想い合える、掛け替えの無い存在だから、人数は5000人以上増えないんだろうと…

だから…三雲修という5001人目が生まれた時、それ以上に誰も生まれてこず不思議だった


でも…なんてことは無い
単純な話だった…

皆は…私を除く全ては…
私よりも…三雲修が大好きだから…大事だから

私は…捨てられたんだ


皆にとっては…大事なんかでは無かったんだ

そう確信した


自分達を生かす、実在化させる為だけの道具でしか無かった
だから大事にするしか無かった

本気で大事になんかは思っちゃいない

暗闇の中…明かりの消えた部屋で目覚めてから、行動に起こすのは早かった……


部屋を出て、走って行った
外へ向けて…

向かうべき場所へ向けて……


ナビィの元へ——



みんな孤独だ…

ひとりひとり、みんな何かと戦っている
でもだからこそ手を取り合い、補い合い、『完璧』を作り出すことが出来る

それが最大の強みだと思っていた…


でもみんなは違う…

私は要らない存在でしか無い
道具にさえなれば…

誰も哀しまずに生きていける


みんなが生きるのに…私は邪魔なんだ……



みんな…私が死ぬのを待ってるんだ

みんな…私が死ぬのを喜んでるんだ


でなけりゃ……あんなこと(暗黒の十三日間)、現実になんてなるもんか



ナビィが…私の為に、命を対価にして死に掛けているように…

私が動く
ナビィを守る、助ける…

死者であるはずの私を、助けてくれたから


あの時のみんなとは違う

どんな想いを有していたか、抱いていたか
あの十三日間のみんなの視点なんかわからない
わからないままでいい

ただ一つはっきりしているのは…助けは来なかったこと
何も一つとして届かなかったこと


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