第104章 最初(始祖)
引き継ぎが生まれた瞬間だった
引き継ぎ
死ぬ前に同じ魂が生まれてくる事象
魂の心ごと記憶を引き継ぐ現象
削り
命と自我と記憶、自由と時間を対価とする現象
2つの源となる出来事だった
またもう一度同じことが繰り返される
それを防ぐ為にも忘れないでいて欲しい
そう強く願った結果、生まれたのが…『引き継ぎ』でした
恵土「みんな…みんなは…私のこと…好きだったのかな?
進「当たり前だろうが!!!!」
恵土「嫌いだよね…?
そうでもなきゃ…こんなこと…起こらないもんねっ
ほんと…ひどいことも、やっちゃったもんなあ…
秀次「やってない!!!」滂沱
小南「やってないわよそんなこと!!!!」涙
恵土「癌と半グロに、問答無用で消したり
って言っても、勝手に魂の膜が破れちゃったんだけど…
みんなに何かした人へ攻撃したり暴れ回ったり…
迷惑ばっかり…かけちゃったもんなあ…
ばちが…あたったのかなあ……
栞「ちがう!そんなことない!!←頭を振る
そんなことないよお!!」ぼろぼろ
恵土「みんなのこと…すきだよ…
こんなこと…なったけれど……
ごめん……
めいわくかもしれないけれど……それごと、やっぱり…すきだよ……
だいすき、だよ…
たすけようとしてくれたのも…わかってる……
ごめんね……」
死の間際まで、ずっとずっと泣いていた
真っ暗闇の中で…
たったひとりで……
亡くなる間際
せめて繰り返させないように
誰かに触れたい
そんな想いを込めながら魂を生み出していた
光の粒、バハムートを筆頭に3柱の魂(神)が生まれてゆく中
誰もが膜の中から外へ飛び出していった
そして……4柱目、留まれる子(武彦)が生まれた
恵土「よかっ、た…
膜の中にいれる人が生まれてきてくれて…っ
ごめんね…」ぽおおおおっ!!←全ての力と愛、記憶と命を注ぎ込む
武彦が原初の武神と呼ばれ、最強である所以の出来事と言える
恵土は武彦へ全てを注ぎ込み…
全てを実在化させ続ける為の対価として己を光そのものに変え、全てが消えない限り己が生まれないように…
つまり身投げし、太陽と化す直前…恵土は最後に一言残した
恵土「生まれてこなきゃ…よかったなあ」ぼろぼろ
皆を立ち入れなくさせていた膜が恵土と共に光となって消えてゆく
入れるようになった瞬間、秀次は動いた