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Unlimited【ダンまち】

第104章 最初(始祖)





たたたっ
ばたん
本部内を走り
部長室へ入るや否や、間髪入れず扉を閉めた

恵土「ほんと…なにやってんだろうな…おれ」
ずずっ
背を扉の横の壁に預け、尻餅をついた

ぺたん

恵土「っ…
(ぼろぼろ)

←涙が両目の目尻からも目頭からも零れ落ちてゆく


このくつう…しってるのは…
ゆういちだけか……

ははは…
ほんと…、ごめんな……
せおわせちまって…よけいなもん……
いやになる……

どうして…やきにくのとき、いえなかったんだろうな…


きずつくってかんがえたら…いえなかった

ほんと…いやになる
おくびょうものでひきょうものなのは…わたしのほうだっ

ほんと…ごめん……


なに…やってんだろうな…おれ……

じぶんばっかなのは…わたしもおなじだ
ひとのことなんて…いえねえよ」
声も喉も引き攣らせ、爆ぜそうになる慟哭を必死に押し殺す

恵土「こころがこわれそうだ

だれか…
たすけて」
嗚咽だけが、その部屋に響いていた

悲鳴を押し殺して、死にたい感情に必死に抗っていた


誰にも知られぬまま…時は過ぎる

その心も…痛みも…哀しみも…
誰にも寄り添われはしないままに……


誰とも連絡を取らないまま、その日一日は過ぎていった——


メデューサがしていた幽体の神の力
神の力もトリガーも効かなかったことを鑑みて製作していた

白帝を幽体の神の力を発した状態にし
それを元にした新型トリガー…その試作品を20本ほど作っていた

従来のトリガー、生者の神の力が通用しない、新型トリガーが誕生した


20年前の時点で、一人一人がボーダーで言うA級上位から中位規模の戦力が総勢500人
属国の正確な数は分からないでも、確実に動員できる数は把握していた

当時500人以上がアフトクラトル本国のみのA級上位から中位の戦力となる総数だったから…

C級隊員の救出がうまくいったのも、アフトクラトルが取られては困るC級トリガーの防衛に主体を置いたから


三雲という問題発生因子に力を持たせれば、起こる問題の範囲も規模も影響度合いも大きく拡がる
問題を問題と認識せず、罪を罪とも思わない人だから

だから遊真を殺して奪えと言った


恵土が原初の始祖神故に全てのブラックトリガーを使用できると、知り合いでも無いそれも適合し使えると、全てのネイバーフッドで実証済みだったから


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