第104章 最初(始祖)
レイジ「………新型の武器を製作する機関でも作る気か?」
恵土「ああ…
アフトクラトルのことだ…
既に…全体へ共有、配布もなされている
ボーダーを半壊させるのは訳ないだろう
それぐらいの立ち回りはできるぞ
属国も含めた総力戦さえ起こせばな
それぐらい敵の戦力も数も桁違いだ
思った以上に事は深刻なんだ
だからやられるなとルールを敷いた
それを破った
3か月間の入隊後の不勉強で
だから怒った
誰も理解しなかった
それが全てだ
城戸司令は見抜いていた
それを…
だから遊真をネイバーとして始末して殺し、ブラックトリガーを奪えと言った
不勉強さも、どれぐらいの戦力かも、監視カメラで知っていたから
やられたことも踏まえた上で事を起こそうとしたんだろう…
私がそれに反発しさえしなけりゃ…いや、無理だな……
有吾に…託されちまったからには…
ないがしろには…できねえよ
私の…8歳から育った家で…大事な家族だもん
固定資産税も払い続けてるし…実家だから…
手放したくて…手放す……気は、無かったん…だがな」ぽとっ涙
声が、震え出した
肩が震え、涙が…零れ落ちていった
レイジ「………伝える気は?
恵土「無い
伝えた所で、勝手に暴走するだけだろ?
自分がそうするべきだと思っているからだ!ってな
何も…目に入れず、思考もせず、自分が悔いの残らない選択しかしない
それが何を呼ぶかも知らず、考えもせず…
自分の思う、責任の取り方しか果たさず
本当に、大局を見据えた上で、ボーダーや市民にいいようになる選択を、するべきことを選べやしない
どうにもなりゃしねえよ…アイツは」暗い表情で項垂れる
レイジ「殺された立場として、か?」
恵土「はっ…
アイツがそんな高尚な人間だと思ってんのか?(自嘲気味に笑う)
そんな立場の自覚が出来るなら…最初からこんなことにはなっちゃいねえさ
アイツ一人に責任を押し付けるのか、とか言われそうなもんだが…
上への報告を怠り最悪の事態を生んでる元凶には違いねえんだ
まあ…C級が囮になったから市民を守れたってのは結果論で
あくまで一時的な観測、短期的な救済に過ぎない
その後に訪れるのは地獄さ…
交互に休憩を取り合い無限に続く止め処ない進撃、弱点のみ突いた攻撃、市民を優先的に狙いバラバラに孤立させ連携に穴を作らせ各個撃破
