第103章 伝説(でんせつ)
そして…半分のみ振り返り、無事であることを確認し、安堵したように目を細めて笑みを浮かべる姿も……そのまま何も言わず前へ向き直り、光と共に飛んで、去ってゆく背中も——
思わず窓に寄って、那須は叫んだ
那須「気を付けて!!!」
その声に、背を向けたまま左手を振って応えた
沢山の人の家の被害を全壊では無くした…
蒼也と秀次の家のみならず、沢山の家を軒並み——
目、瞳の奥から発する光…命と自我と記憶を削り、対価として支払い…超常現象の数々を無数に起こし、沢山の人を救い…無事にし、守り抜いてみせた
行方不明者580人
死人420人
行方不明者400人以上、死者1200人以上が見込まれていた
それを覆し…総勢1000人のみへ被害を圧倒的に減らしてみせた
それ故に、1000人を救った英雄として持ち上げられていた——
救われた人達が声を挙げ、その総数が蘇った人達も含めた人数であり…実際にはもっと多くいると想定されている
それだけに留まらず…
子「コロをたすけてええええ」号泣
恵土『待ってろ…
大丈夫だ』微笑し頭を撫で
白い光を手に集中させ、子犬へ向ける
コロ「?
わん!」ぺろぺろ←子の頬を舐める
子「ありがとう!ありがとう姉ちゃん!」ぼろぼろ
恵土『^^』にこ
幾度と無く、差別無く…沢山の人だけでなくものを救ってみせた
逃げ遅れた人達を避難所まで避難させた後
佐補「わあああ!おかあさん!おかあさあああん!!
嵐山「落ち着け
きっと見つかる!」
母を探して泣き叫び泣きじゃくる女の子(嵐山の妹)に
恵土『ほい』ぽんっ
『!』
恵土『ほいほいほいほいほいほいほいほい』
花を無数に出した後、くるっぽー♪と鳴く鳩まで出して拍手と歓声を沸かせていた
タネも仕掛けもございませ〜ん♪(本当に無い)(神の力)と陽気に微笑みながら
最後に女の子の目線に合わせ、跪いて話し掛けた
恵土『お母さんのことは任せろ
必ず見つけて、連れてくる
だから…大丈夫だ
な^^』
手を丸めて花を出し、差し出してから笑い掛けた
佐補「うん…!^^//」にこ←涙が頬を伝う
それを両手で受け取り安心したように笑ったのを見て
恵土は頭を撫でてから現場へ戻った
嵐山の母を力で探して…妹と弟と嵐山の場所を伝え、避難所へ誘導してから…
夜が明け、朝が来て…ゲートが開かなくなるまで……
