第103章 伝説(でんせつ)
ので…その日は一日、ずっと籠り切りだった
そして区切りが付いて休憩を取ることになった
その時点では既に朝が明けていた…
ふと風間がソファーに置いたままの自分の携帯を見ると…
秀次「凄い騒ぎになってますけれど大丈夫ですか?💧」
そんなラインにより風間は気付いた
太刀川からの怒涛のライン
101件の通知に
内容はどれも、要約すると『録音データ求む』であり
『くれるまで土下座したまま隊室の前に居る!』と最後の文面にはあった
その結果…
ういいいん
扉を開けるとそこには
最後に会った当時のままの姿、トリオン体で土下座を続けている太刀川がいた
風間隊隊室の出入り口前で張り込み、文字通り張り付いていた
風間『…………
朝までずっとか?;
ご飯は?;
水は取っているか?;
睡眠は?;
太刀川『ぎぐまでどらねえええええええ;』ダミ声
テロップ『泣き過ぎて枯れた』
風間『……………
はああああっ;』
太刀川『ひっぐ、えっ
ぅうっ
びっく』嗚咽
嗚咽と共に肩を震わせ続けるそれを
周囲は遠巻きに何事かと覗いていた
風間『大騒ぎとはこのことか;まったく;(内心嘆息)
仕方無い)
トリガーオフ』しゅんっ
風間「ちょうど風間隊で録音を聞き返そうとしていたところだ
一緒に聞くなら聞かせる、録音も許可する
だから泣くな
太刀川『えっ、ずびっ
風間ざあああああああああああん!(ひしいっ!)←腰にしがみつく
風間「落ち着け;
太刀川『びっぐ、ぇっ
うえええええええええええええ
ずっと既読つかねえし無視されてるし終わっても出てこねえしうわああああああああああああああああああああああああ;』ぼろぼろ号泣
風間「泣き止まないならやめるぞ
太刀川『びくうっ!)
』ごしごしごしごしごし
風間「………落ち着いたか?」
こくん
太刀川が頷く
風間「よし、行くぞ
太刀川『こくん)
風間さん…あり…がと…っ
ひっぐ
でもできたらへんじはやめにしてっ
風間「…そこは;
太刀川『おれ…ねずにずっとっっ』ぷるぷる嗚咽しゃっくり
風間「…済まない;
ほら…早く入れ」背を押して急かす
太刀川『う゛んっ』ぷるぷる震え
今にも出そうな涙を必死に堪える太刀川でした
その騒ぎはボーダー内でも当時にいた人達には周知の事実として知れ渡っており
『風間隊隊室前の壁破壊事件』として親しまれている
