第103章 伝説(でんせつ)
鋼「一矢(いっし)、掠り傷、一撃と言わず
あなたを倒してみせます!
必ず——」微笑
恵土「唖然)……
いいね!(にや)
やってみろ!!」微笑
鋼「はい!!」微笑し頷く
そのまま…模擬戦へ至ることになった
そして——月日は流れ、1年半以上が経過していた
新ボーダー設立から2年1か月後に入った鋼は…今やアタッカー4位の実力者となっていた
鋼のアタッカーとしての師匠が荒船で
強化睡眠記憶サイドエフェクトの恩恵を受け、入隊から半年ちょっとという短期間で個人ランキングを追い抜かしてしまい
その直後に荒船は狙撃手へ転向してしまったことから、ボーダー内では「荒船が狙撃手転向したのは弟子の村上にあっという間に追い抜かされたせい」という噂がまことしやかに囁かれ
荒船が攻撃手を辞めてしまったのは自分の責任であると、鋼は本気で落ち込んでしまっていた
だが実は荒船は元々自分自身の計画の為マスタークラス(8000pt)に行けたら最初から攻撃手を辞める心積もりであり、実際はマスタークラスに達した時期と追い抜かされた時期がたまたま被ってしまっただけ
その件を受けて、それとなく恵土は荒船の場所を来馬へ伝えていました
来馬自身も恵土も落ち込む鋼をなんとかしたかったこともあり、協力した
恵土「来馬」
来馬「?」
恵土「荒船、ボーダーの食堂にいるぞ」
来馬「ありがとうございます」ぺこり
恵土「これ差し入れ(がさっ)←来馬へ袋を渡す
来馬隊で食べてくれ
鋼へ言っとけ
『お前の個性だ
胸張って…てめえらしく生きろ
周りなんざほっとけ!』ってよ」背を向けて左手を振る
それぞれに袋ごと名前が書かれてあり
鋼へのみ定食弁当の上に、『元気出せよ』とメッセージカード付きだった
それを鋼は袋ごと抱き締めながら咽び泣いていた
その為…
鋼にとっては…
恩人であると同時に
抜かしたい相手でもあり
何があっても守りたい相手でもあります
鋼の
アタッカーとしての師は荒船ですが
生き方という師は恵土なのかもしれません
鋼にとって恵土は…
『憧れの先輩』という認識の方が大きいそうです
恵土への認識(ボーダー全隊員)(概要)
入隊当初
なんでそんなに慕われてるんだろう…
入隊から半年後
うん、慕われて当然だわこの人
入隊から1年後
絶対何が何でも守る
変わってゆくのだそう
