第103章 伝説(でんせつ)
久しぶりに見たあああ!」手を振り指差す大興奮
『いいからとっとと走れ!!💢』
どんどんどんどんどおおおおん!!
鬼の拳と蹴りの連打により土が次々にまくり上げられ
恵土「見て見て天狗さんが参加し出したよ!!(後ろを指差す)
鎌鼬だ!風神様が来たよおお!!
みんな人間と仲良くしようとしてくれる妖怪さん達だよ!
いたずら好きだけどみんな気のいい人たちで、あ!
守ってくれてありがとおおおおお!!^^」両手で蒼也の肩から手を振る
『……』ちらっ
風神達が肩をすくめ、首を横に振りながらやれやれと嘆息を零す
変わらないな
やれやれ
とばかりに…
そして…鬼の追撃は食い止められ、終わった
助けてくれたのは、村でよく遊んでくれる方達でした
なお…妖怪の中では恵土は有名です
ものが増えると、目に入るものが多い分、細かいそれが見えなくなるので
妖怪が見えず、神も見えない人が急増したそうです
それにより…対処法も仕来たり程度の認識しか持たれなくなりました
ですが…恵土が住んでいた村では、力比べは当たり前でしたし
それぐらいはやれない方がおかしい、といった環境で育ったので…
今回の認識のズレに繋がりましたとさ
恵土は神隠しにあいかけたところを風神達に助けられたことがあり
助けてくれた鎌鼬の子供を、自分の浴衣を破って手当てをし、力を送って跡形も無く中へ入り込んだ邪気を祓い治したのです
しかも鎌鼬の中でも当代の主君の子でした
天狗さんとも肩車をしてもらって遊んだこともあり、食べ物を持っていこうとすると必ず断られるので
少しでも居心地が良いようにと力を送っていた時期もありました
だからなのか…
妖怪界隈では知らない者はいないのですが…
そういう肉こそ美味しいので人を食べる鬼達には評判になり、それを妖怪達が駆逐しました
ですが…今回の件はたまたま起こったことでした
恵土「みんなあ!(ぱあああっ!)
ひっ!さし!ぶりいいいい!!^^//」キラキラ手を振る
という感覚
旧友に会ったかのようなリアクションはそれででした
東「素直な子だから見えるんだろうか…」
と東さんは後に大真面目に考察していました
恵土「げーんきーでねええええ!^^」ぶんぶん
風神達(妖怪含む)『…………
ふっ』微笑
なお…恵土は走れず、蒼也に持ち上げられ運ばれていました
