第103章 伝説(でんせつ)
「不可能だ」真剣
恵土「!!」びくぅ!!怯え
「お前にそれだけの価値と実力があるのは把握している
だからと言って、それが看過されることは無い
お前はまだ子供だ
これからまだ更に成長する
たったの七歳であのヴィザ様と互角なのだからな
喉から手が出るほどの逸材であることに違いはない
だが駒は多い方がいい
役立たずの駒を有用に扱う為の手段だ
あの者達が帰る術は無いし、あってはならない
余計に敵国へこちらの情報を与えることになるのだからな
逆に役に立つのなら相応の扱いはする
ただそれだけのものだ、あれは
お前とは違う
立場を弁えろ」
恵土「……」ぎゅうっ!!←拳を握り締める
「戦果物はこれからも増える
だからその分使えるものと使えないものとを分ける必要があるんだ
水や食糧だって有限だ
限りがある
恵土「なら帰したって!
「情報を持ち帰られる訳にはいかない!
持ち帰らせても死体か装飾品だけだ!
今後どんな戦力になるか…必ず障害になる!!
お前はその限りじゃない
わかったな?」
更なる追い打ちに、歯噛みし、瞑目し…
俯いて震えた後
恵土は走り出した
恵土「だああああああああ!!」
剣を振りかぶり
壁を壊して逃がそうと画策したのだが
即座に周囲は理解し、動いた
「トリガーオフ!!」
ぱりぃん!!
アフトクラトルのものが叫んだ
次の瞬間、恵土のトリオン体が四散し
恵土はトリオン体が破壊された状態、トリオンが無い状態にされた
トリオンを集中させて現象を起こす技術、纏いと集中を理解してこその対策だった
間髪入れず、5倍の重力を掛けられ、その場にうつ伏せに固定された
駆け付けてくる
案内してくれたトリオン体の男性
その足音が近付いてくる
恵土「っ
うおおおおおおおおおおおお!!」
必死にトリオンを集中させて体を起こそうとする中
背から麻酔の注射を刺され、全身麻酔を掛けられた
完全に脱力し動かなくなるまで重力と拘束は続き…うつ伏せに倒れ、涙を流す恵土を見つめながら
「寝た
解除しろ」
「はっ!」
「…………すまない」ぼそり小声
なで←頭を撫でる
優しい子なのだと周知された
そして…
纏いでも察知できない場所へ、戦果物を丸ごと移された
恵土の過ごす場も…最も逃げられない、中央に近い場へと……
起きてすぐに必死に、また助けようとするも
