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Unlimited【ダンまち】

第102章 戦乱(せんらん)





灰となったまだ火の残る家を掻き分け、火傷し、やっとの想いで遺品を一つのみ手元に遺せた

踏ん切りも付けられず腐る中でも
絶えず想い、恋人で居続けてくれた、支え続けてくれた…最愛の妻の形見を…

そして…全てを捨てた…名も、何もかも……


……
戦場では…無能な上を殺す術も無い
好きに荒らして好きに殺して笑う
良い結果を得られれば手柄ごと横取りし昇格
悪い結果は全て部下のせいにして切り捨てる
自らの責務を自らで全うしようとは決してしない
可愛いのは我が身だけだった

罪を犯したとしても、人を罪人に仕立て上げる
自分のみ罰を受けず、飄々と何食わぬ顔で軍に居座る

軍は…立場こそが最優先
どんなに駒が優秀でも上が無能であれば食い荒らされるのみ

力(権力)を持たぬべきであるものばかりが力を持ち、一方的に立場を利用し好きに歪めて、そのツケを自分のみが被らなくて当然と笑う!

軍には…そんな不条理が横行する!


そんな輩が上に上がる前に殺すべきだった!!
しかしそんな権限は私には無かった!

そんな奴らさえ上に無ければ!!助かった命はどれほどあったことか!!!
(ギリギリ、ぎゅうううっ!!)←歯噛みし、左膝を左手で強く固く握り締める


そんなことも…当時の私は、15歳で村で成人となった私達は、見抜けずにいた

私が殺したようなものだ…
組めば無敵を誇る…唯一無二の、竹馬の友を……

私が死ぬべきだった…」
恵土「!!」瞠目

長老「戦乱は血しか流れない
そしてその血は苦しみを生み、辛さを呼び、痛みを連鎖し、無数の血をまた呼ぶ

お前はまだ…戦乱を知らない
だからこそ…繰り返してはならない
そのことを肝に置いておきなさい」

恵土「っ……」歯噛み
長老「何故泣く」
恵土「……つらいっ」ぼろぼろ
長老「泣き止みなさい」
恵土「泣いてないよ…
目に汗が入ったんだっ」

長老「…そうか」恵土の頭を優しく撫でる

恵土「ひっく」
長老「たくさんの人が死んだ
生きたい命が亡くなった
その上に立っていることを忘れるな

生きとし生けるものは必ず死ぬ
形あるものは必ずいつしか滅ぶ
だから…大切にするのだ

そのことが肝心なのだ
それを忘れるな

学ぶ努力を…生きる為の術を磨く技術を、怠るな!」
恵土「でもっ!
私の道なんてもう決められたもので!
やりたいことなんて何も!!」


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