第102章 戦乱(せんらん)
最上「……え?」
最上さんの唖然とした表情を…
俺は今も、はっきりと覚えている……
それでも…決めたから……
守るって…
その為に戦う力を身に付けるって
モタモタしてたらあっという間に佳境になりそうな気がした
それだけは避けたかった
恵土先輩は反対してくれた
恵土「ただでさえ大変なもん持ってるのに!
戦いなんてしなくたっていいじゃない!!
私が守るよ!!みんなで守るよ!!!
大事な人が…死んだ後だろ?
まだ悼んだり、乗り越える為にも色々と時間を掛けた方が後で痛まずに
迅「もう十分済ませた
恵土「嘘だ!!
そんな簡単に割り切れるものじゃない!
だって…そんな軽いもんじゃ」はっ!
俺の顔を見て…言葉を止めてくれた
迅「………
恵土先輩…
別れはもう、あの時に済ませたんだ(微笑)
通夜よりも葬式よりも…大事な時間を、俺は貰ったんだ」恵土の左頬を右手で触れて優しく撫でる
恵土「っ」涙を目に溜める
迅「だから……大丈夫
^^
ありがとう」微笑
恵土「私を守りたいって…←俯く
最上さんから…聞いた……(ぽとっ)
なんで……っ(ぎゅううっ)←拳を握り
救えなかったのに…←震え出す
なんで私なんかを?」苦悶の表情
迅「言ってくれたよね?
自分のしたいこと…自分を忘れないように、大事に、って…
俺のしたいことが…それなんだ
理屈じゃない…
恵土先輩は…命を削ってまでやろうとしてくれた
ギリギリまで…別れの時間を、前に進めるように必死に作ってくれた
お母さんとの最期の時間を…二人きりにして、聞こえないように見えないようにまで……
だから……
俺は…恵土先輩を……
助けたいし、守りたい…」
恵土「私は…!そんなことの為に動いたんじゃない!!!
お前に長生きして欲しくて!!幸せで居て欲しくて!!!
だから守りたいって!!そんな想いさせたくないって!!!
迅「恵土先輩が俺達へ望むように……
俺は…恵土先輩に長生きして欲しいし、元気で、幸せで居て欲しい
ただ…それだけ」ぽとっ
迅は目を伏せ…一粒の雫が落ちる
もう一人の目からも…
涙がボロボロと溢れては止まらなかった
恵土「勝手だよおお;」ぼろぼろ号泣
迅「俺の我が儘…許してくれる?」ぎゅうっ←抱き締める
恵土「絶対先に死なないで…そしたら許すっ」ひっく
迅「はははっ^^了解」涙
