第102章 戦乱(せんらん)
両手をポケットに入れたまま、真剣な顔で顔の半分が黒で覆われたまま……考えていた
恵土(殺しても…悲しむ人が増えるだけだ
わかってる…
処罰を与えて記憶を消しても…その覚悟を不意にするだけ
わかってる
自分だけ優遇されることに後ろめたさも感じない
自分の力だけで上がり果たそうとも思えない人種か…
いや…違うな……(瞑目)←立ち止まる
もう結果は動かない
元には戻らない
迅が中学校へ予め配置させなかったのも…きっと必要なことなんだろう
それでだろう
たとえ知られていても知られていなくても…A級でも攫われ掛ける相手だ
避けられないと踏んで、少しでもいいようにと足掻いた結果なんだろう……
迅のやつ…大丈夫か…
あいつのことだ……
自分のせいだなんて、思ってなきゃいいけれど……
もっともっと辛い、凄惨で悲惨な未来が視えてたんだろう………
こうなることもお見通し、か……(後ろ頭を掻く)
なあ……お前ならどうした…?(天井を見上げ、目を瞑る)
……お母さん…最上さん……(脳裏によぎる)
(目を開ける)
やり切れない想いも…絶望も…全部、少しでも悪くない結果へ繋げるようにしないとだな(俯く)
迅が動かないってことは…きっと……
それで少しでも多く、救われる未来へ繋がってるんだろう…
俺は…あいつを、三雲修を信じるとか許すとかは、まだはっきりとは言えない、出来ない
でも……
悠一だけは…全てを敵に回してでも信じれる(前を向く)
信じるぞ…悠一
だから……気負うなよ?
絶対…最悪なんてことにはさせねえから——)真剣
その後…遠征へ向けて集中することにした
本部で会うや否や迅の背を叩いた
恵土「ありがとう…ごめんな…」ぎゅうっ
迅「え、何急に;」困惑たじっ
恵土「気負うなよ?
お前一人で未来が変わるんじゃない
忘れるな
絶対死なせないから——(たとえ…死んでも…視力も神の力の全てが無くなったとしても」涙
ずっと真剣な顔で、そう言い放った
迅「………
(くす)
あまり無茶しないでね?」微笑
恵土「お前もな」ペチン←額を軽く手で叩く
『ふふっ^^』
そう…笑い合った
昔のように……
あの日から…
泣き崩れた日から…
やっと、笑うことが出来た、気がした
それを秀次は見ており、心底安堵したように胸を撫で下ろしていた
