第102章 戦乱(せんらん)
恵土「ほんの一瞬が命取りだった…
傷を負えば2倍痛くて苦しむ
だから…敵も味方も傷付かないように必死だった
兵器だけを狙って…必死に暴れていた
だからかな……あんな風に、好意的に受け止めてもらえたのは——
頭のイカれたガキだからな
私から見ても、敵から見ても
そのことは…私自身が一番よく分かっていた
それでも…守ると決めたから
対応できるのが自分しかいなかったから…
ネイバーフッドに行く、戦う
その選択を…捨てるなんてことは、絶対取らなかった
そのことを…最上さんは理解してくれていて
最上「あの子は一人でも行ける
俺達が止めても必ず行く!
俺達が決めれるのは…俺達が行くか、行かないかだけだ!!」
城戸「……………俺も行く」
子供の声の方が響くと…応援と言うより、後押ししてくれた
ずっとずっと…支え続けてくれた
みんなが…一緒になって……
だから……家族なんて枠を飛び越えるぐらい、大事なんだよ」
林藤「俺の初陣の時…
罠に気付かないで、制止を無視して突っ込んだ
で…そんな俺を庇って…捕まって…
万力で締め上げられてた時はゾッとしたぜ
ごめんな」
恵土「気にすんな!掠り傷だこんなの^^←額を右親指で差す
あの時も言ったけど…お前が無事で本当によかった!^^」涙
林藤「………はっ
馬鹿野郎…
だからほおっておけねえんじゃねえかよっ」涙←手をメガネの下に潜り込ませて目を隠す
額の傷跡を隠さず
未だ頭蓋も凹んだまま
でも…治さず笑っていた
いや…白帝でも治せなかった
時間が経ち過ぎていて
お互い泣いていた…
進と会うまでは
泣きもしない笑いもしない
そんな深刻な状況でした
恵土「戦場を駆け巡り、相手は誰もが本気で殺そうとしてくる
守りに来た国の人達、初対面の方達と力を合わせなければ、その局面を乗り越えられない
脇差ほどの長さの弧月一本で、必死に暴れて暴れて暴れ続けて、天雹霤䨩や天雷で必死に光速で暴れ倒して…
駆け付けてすぐ終わる戦場なんて…ひとつとしてなかった
私は…当時、ずっと…
泣きもしなければ笑いもしなかった
余裕が無かった…
心にも…体にも……
そんな暇無かった(窓の外を眺めて、昔を懐かしむように自嘲気味に笑う)
だからすぐ行こうとした
何度でも行こうとした
白帝を取り上げられても…自分のできることで
