第101章 昔話(むかしばなし)
20周年記念本販売後
恵土の過去を受け、気の毒だという意見が集まり
恵土を自由にしてやってくれ!という嘆願書まで、ボーダーへ殺到し出す事件があった
そこで急遽4月23日に緊急記者会見を開くことになった
体調が優れない為ボーダー本部基地で
あまりに体調が酷かったのでトリオン体で
恵土『気の毒なんて…言われる筋合いはありません
気の毒や可哀想だなんて感情を向けられても…
大事な人は、もう戻ってこない…大事な居場所も、家も…全部
でも…その生き方しか選べない命なのだとしても…
たとえどんなに道が狭くても求められても
それを選択するかどうかは、決めれます
私は…自分の意志で決めたんです
この道を行くと…
最期の瞬間まで貫くと…
それが全てです
それでいいんじゃないかと、私は思います』
マスコミ「なら…
同情する思いは間違っていると?」
恵土『私は確かに…
村も、家も、家族も…全て喪った
でもだからと言って…
あなた方の苦しみを理解できるなんて、思ったことは一度もありません
どんな思い入れがあるか、どれだけ大事だったか…
それは…それぞれの人が抱き、持ち、考えるものです
人の道も、生き方も、理由も…全部…その人が、決めたことの『積み重ね(人生)』だから
その人だけのものだから、その人にしか理解出来ません!
だから……
私のことを気の毒だと思うより…
今ある大事なものへ、目を向けて、大事にして下さい
喪えば二度と…戻れません
元に戻ることは、帰れるなんてことは、絶対にありません
私のことをどうこう思う暇があるなら…
家族を大事にして、大事にし合える人同士で想い合う時間を、経験を、その時にしか出来ないことを、することに専念して下さい
私への評価も、同情も、何も要りません!
私が求めるとすれば…それは……
『今』しかない時を大事にすることだけです!!」真剣
城戸「ふっ…(微笑)
(瞑目)
(見ているか…最上……
恵土は…
確かに、進んでいるぞ」
見開きが決まったぞ!!!
とシャッター音を響かせ騒ぎ立てるマスコミの中で根付はニヤリと笑っていた
やはり見込み通りの人材だったと…
その会見後ピタリと騒動は止み熱狂的ファンが激増し今に至る
一礼してから大部屋を出た直後
トリガーも解除されその場に倒れ救護室へ運ばれ更に1週間寝込んだ
