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Unlimited【ダンまち】

第101章 昔話(むかしばなし)





確認依頼を受けた20周年記念本の発売日4月15日より5日前の4月10日水曜のことだ

進の命日(4月8日)から2日後で、お供えとか諸々で寄せてもらいバタついていたのもある
蒼也は親戚の集まりにより元々空いてなかった

過去を知る面々は命日ならなんやらで
東と秀次も月見も沢村も風間隊も…みんな予定が詰まってた


最終確認ということで、過去も戦術も全て見直すことになった

一人だったからか
あの当時の記憶が鮮明に蘇った


そして…
これは絶対倒れるって思って、家に帰ることにした
玉狛支部だと…余計辛いことまで思い出しちゃうから

秀次の家に…


その道中、捨て猫が雨に濡れて鳴いてた
100均のものだったから傘をあげて段ボールにかけて去った

恵土「お前も…幸せにな」
涙が落ちた
それを写真に撮られていた

天を見上げ…呆然とした表情で、一人雨に打たれ打ちひしがれていた

あの日と全く同じ雨、同じ…ひとりきりの状況に……


帰ってから
ちゃんと風呂に入って
ご飯と味噌汁と卵焼きで温まり

横になったんだが…
咳が止まらなくて、夕方頃に必ず熱が出るようになった
39.5度の高熱で、クリニックに行って解熱鎮痛薬も貰った
母さん(秀次の母)に坐薬や、食事に飲み薬も全部してもらったけれど熱は引いてはくれなかった

4月12日金曜の晩に夜間診療でCRPが10を超えて入院した
40度近くまで熱が上がり続けてて肺炎の疑いもあった
心電図に繋がれて、抗生剤を入れられて
テレビも携帯も見る余裕も触る余裕も全くなくって大変だった


現在
恵土「そういや蒼也も来てたな」

蒼也「はい、秀次に呼ばれて…
他に知っていたのは東さんぐらいです」
恵土「そっか…

発売日の15日に退院してからも1週間寝込んだ
ずっと咳が止まらなくってさ…
過度のストレスに伴う咳喘息だってさ

全く反応出来なくなった
あの時は苦労をかけたな…」

蒼也「いえ…」
東「それより…大丈夫か?」

恵土「ああ、思ったより大丈夫だ^^
……あの声に縛られちまって、それどころじゃなかった

ボーダーの医療室で休んでる時に…テレビで聞いたんだ
それが…ボーダーへの暴動って言うか、押しかけ騒動だ

で…あの記者会見の後、更に1週間寝込んだ

…………大変だったなあ…」遠くを見つめる←目が死んでいる

『……;』


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