第101章 昔話(むかしばなし)
武富「それは…?」
恵土「それぞれにしか無い強さがある
だがそれを引き出し合えていないってことだ
戦局は思い通りには決して動かない
見たこともないものが突然降ってくるなんてザラだ
(腕組みして語る)
何が起きても対応できる策が欠如している、つまりチームとしての地力が完成していないと言いたいんだ」
『おお』ざわっ
武富「なるほど、なら課題は何になりますか?
恵土「自分で考えろ」
武富「え?
恵土「自分に合うものは、自分で見つけるしかない
そしてチームに合ったものもまた然りだ
ぶつかり合って磨き合って一つになっていく過程がどうしても必要だ
それをチーム力と言う
個々の戦闘力はそれぞれで磨くとして、だ」
犬飼「なるほどね」頷く
恵土「全体を把握するように見ていれば、自ずと戦場の流れが見れるようになり先読み出来るようにもなる
まあそれには年月と時間が掛かるが…
自分に合うものであれ
戦局に合う動きであれ
『考える力』を無くせば、戦場では死ぬ」
武富「これは…(ごくり!)
中々に厳しいお言葉;」たじっ
恵土「今の所は役割分担は出来ているが、一つにまとまりきれていないのが現状だ
恐らく中位で止まる」
犬飼「うわ、こわっ^^;
もう断定ですか?
恵土「今では、だよ」
武富「今回のランク戦は如何がでしたか?」
恵土「悪くない動きだった
全体の流れもよく見ているし、よくついていけていたようにも思う
犬飼「もう総括ですか?;」苦笑
武富「皆さんに何か助言でも」
恵土「人から言われたことだけしても身には付かない
自分で考えて身に付けようと頑張らないと、切迫した状態では出てこないし出せない
教えられただけで身に付いて強くなるなら、既に全員無敵の軍隊だ」
武富「おう…」息を呑む
犬飼「はははっ^^
確かに!」
恵土「目標も無い努力では
何も身に付けることは出来ない
いざという時に自然に出てくるのは…己の力で成し遂げようと足掻き、探し、掴んだものだ
助言はそれくらいか」
小南「ちょっと!それだと課題は!?
恵土「課題は人それぞれで変わる
下手に言えば逆効果だ
自分の不利も、利点も、自分で把握し、人から指摘してもらったり、そういった時間を積み重ねて頑張るしかないんだ
自分にしかない強みは…実際に経験しなければわからないものだから」
『なるほど…』
