第101章 昔話(むかしばなし)
そしてその中心にいた人達を、恵土は後に同時に喪う
だから12年前の大喧嘩は、単なる昔話ではなくて――
あの頃はまだ、失う前の全員がいた
という、とても大切で、眩しくて、痛い記憶だった
大丈夫
そう、自身に言い聞かせるように言う
ボーダー本部基地の屋上で…
縁に腰掛けて…
玉狛支部を見つめながら、最後に笑った
小南「ちょっと!!?
まるで二度と帰ってこれないみたいに言うのやめてくれない!!?
いつだって帰ってくれていいんだからね!!?
って言うか帰ってきなさい!!!」
と、現在の小南の怒号が割って入ってきた
恵土「ははは^^
ありがとう…(微笑)
また、帰るね?桐絵」
小南「まったくもお!!」ぷんすこ
迅「私がいるじゃない!!
私じゃだめなの!!?
って泣いてた小南先輩がねえ…」しみじみ
小南「なによお!!?あの時は仕方ないでしょう!!?」憮然
迅「ヤンデレ彼女みたいになってた≡≡」半笑い
小南「あんたが言ったんでしょう!!?
思ったこと全部言わないともう戻ってこないって!!!
私必死だったんだからね!!!!?」
恵土「酒の席でもなきゃ言えねえよ
重いしキツイだろ
最上さん、進、鉄…みんながいたから出来た生き方だ
捨てたくても捨てらんねえよ…//←ジョッキを見つめながら呟く(カルピス、アルコール0)
どっちが素か…
もうわかんねえや^^ははは
さ!酒で流して流して!
『流せねえよ;』『詰まるよ絶対』
恵土「私は…幸せだったよ…
今も…さ(微笑)
ありがとうな…」目を細め痛々しい表情をして俯く
血が繋がっていなくても…本当の娘のように最上さんは恵土のことを思っていた
恵土は…無意識の内に、本当の父親のように思っていて、だから結婚したいと思った
とっくに家族だろ?という認識だったようです
最上さんからすると
最上さんが最初から抱いていた家族としての愛情を、恵土自身もようやく同じ形で受け止められるようになった
合格プレゼントについて
林藤「お前なあ…これ男がされたら惚れるぞ確実に
恵土「?
どこに惚れる要素があるんだ?」きょとん←目を丸くする
『マイティいいいいいい!!』周囲の男達が掴み掛かり押し倒す
『お前こらふざけんな!!
『男心勉強し直してこい!!
駿「俺もそう思う…;」ぐすんっ←泣いてる
