第101章 昔話(むかしばなし)
遊真「あの女の人
汚れるのも構わずに抱き返して、泣き止むまでずっと寄り添ってくれたって
気にしないでって言ってくれたって
ずっとずっと感謝していたよ」
恵土「そっかあ…
気にしなくていいのに
『無理言うな;』
恵土「あの当時は酷い惨状だったなあ…
身体が燃えて焼け焦げてて
全身真っ裸で、黒く焦げていて
掠れるような声で、『たすけて』って助けを求められて
すぐ白帝で治したけれど…
大丈夫だったかなあ」
遊真「大丈夫
泣いて感謝してた
恵土「よかった
生きてたんだ^^」
『いやそっち?);』
遊真「命を削るのに、それも厭わずに使ってくれたって
有名な伝説だったけど」
『知ってる』
恵土「そんな大層なことしてないし
自分に出来ることをしただけなのに」
『少しは誇れ!!』
それでも…暗雲のような面持ちは決して変わることはなかった
恵土「私は…いい人なんかじゃないよ
………
戦場で…言われた言葉があるんだ
『あんたが死ねばよかったのに』
『なんでもっと早く来てくれなかったんだ』
『お前のせいで!』
『お前が来るようになったからこんなことになったんだ』
『もっと酷くしたのはお前だ!』
『死神だ!』
って…
ずっとずっと…
頭の中でこびりついて、離れてくれねえんだ←力無く笑う
だからさ…
死ぬべきは…自分だったのかなって
何度も思った…今でも時々思うんだ
でも…捨てられねえんだよ
大事だから…今も…過去も…全部……
人は…誰かのせいにしないと生きられないものだから
自分のせいじゃないって思いたいものだから…
だから…仕方ないって、わかってる
でも…心についた傷だけは、穴だけは…どうあっても塞がっちゃくれなかった
そんな余裕の無い時に…
笑えなくなって、何も感じなくなった頃に…
進に会って、久しぶりに遊んだ
遊びを持ちかける人はいなかった
いや…そんな余裕は誰にもなかった時期だったから
だから余計…嬉しかった
だから……死ぬべき私でも、出来ることがあるならって必死にもなれた
中1の1月頃から視力が急激に落ち始めた
その頃から過激さを増して、血以外何も無いなんてザラになった
だから使うしかなくって、頻度も増えて…結果的に……って流れなんだけども
やっぱ言う人は言うからさ…
そんで、戦場にさせて堪るもんかって踏ん張れた
