第101章 昔話(むかしばなし)
遊真「で…どんな敵にも優しく、厳しかったって
恵土「生きて償うんだ
死んで楽して償おうとするな
本当に悪いと思っているのなら…
その先の行動で示して、償うんだ」
そう言って、敵にも手を差し伸べてくれたって…
で…帰れるようにも手配してくれたって
その代わり、トリガーを貰って
それを全部丸ごと、こちらへ手渡してくれたって
何か渡そうとしても全部突っぱねて
恵土「あなたの国の復興、立て直しに当てて下さい
今はまだ…こんな時代だから……
いつまたなくなるかもわかりません
だから…あなた達の為に、民の為に使って下さい」
そう言って、何も受け取ってくれなかったって
敵のトリガーを適宜使ったり切り替えたりしながら戦っていたけれど
どんなに有用で使い勝手が良くっても、決してネコババせず、こちらの安全を優先してくれたって
そして……
恵土「私のような人を出させないで下さい
私は…村も家も、家族も…帰る場所も無くしました
そんな人を…二度と出させないようにして下さい」
「わ…わかった」
恵土「そして…あなた達を第一に考えて優先して下さい
こちらのことはこちらでなんとかします(真剣)
だから……
^^
必ず生きて、幸せになって下さい^^」
そう笑って、手を差し伸べてくれたって
しかも9歳の子がたった一人で全部やってたって
恵土「城戸さんや最上さんに裏でサポートしてもらってたからね」
遊真「最後に見たのは14歳だったって
恵土「そーいや終戦したのって15歳の誕生日の1週間ぐらい前だったな」
遊真「そっちでは知らないけれど…
こっちではどこ行ってもおとぎ話で…絵本になってた
『赤』ばかりの血だらけの戦場を嫌って
『影』から、国を守り、支え、助け、ここまでに育ててくれた恩人…
『伝説の勇者』だって」
『………………』じいいいいいいい
恵土「いつものことなんだからいいじゃない」もぐもぐ
『おい!!;』
遊真「赤マントを羽織った子が笑いながら追い掛け合ってた」
恵土「そーいや
遠征の時もみくちゃにされたなあ
なるほど…だからか」納得
遊真「お返しするんだ!!
ってめっちゃ息巻いてたよ」
恵土「マジか」
『当たり前だろうが!!』
しかし…恵土はそれに対し沈んだ面持ちをしたままだった……
何が尾を引いているのか…
その時はまだ、誰も分からなかった
