第96章 神年(しんねん)
3000億年前…
武彦(たけひこ)が生まれたばかりの折
危険だと意を呈する神達と
正しい情報を発する神達とで揉めていた
清浄神「危険だ!!突然変異だろう!?
滅神「だが隠れ癌でも半グロでもない!ましてや癌でもない!!
邪神「一度(ひとたび)牙を剥けば止められないぞ!!
時空神「それは…力では止められないけれど……」
武彦「…………」
なおも続く喧騒が耳に入り、武彦はずっと押し黙り下を向いたままどこか沈んだ面持ちのままでいた
歓迎されていないことを痛感して…
創世神の親世代が亡くなってから1兆2000億年もの時が経過しており生き証人はいなかった
ウレイオス「大丈夫…
その時は私がこの身を盾にして守るから
だから…大丈夫」真剣
原初の始祖神を除いて…
だからこそ危惧したことだった
強い押し、要望もあり、通ることとなった
皆へ言い聞かせた後
武彦へ歩み寄り、その前で跪き、両肩の上に両手を乗せ微笑み掛けた
武彦「!」顔を上げる
ウレイオス「…(にこ)
あなたは…力だけじゃない
背負うことが出来る、強い心を持っているから(微笑)
よろしくね…^^」
武彦「…はい//」微笑
生まれてから…
初めての愛情を賜った瞬間だった……
そして今…ハサミを用いて切り進めていた
彼女が大事に想う世界線を除いて…可能な限り
主犯格の癌のみならず癌一同と半グロとの悪縁を全て切る為に
ケイトが起き…ベッドへ拘束したまま過去を打ち明け想いを吐露した
武彦「可能なら、全ての縁を切り捨てたい
そうしてでも守りたい!!」
ケイト「そんなんやだぞ
武彦「!!え?」
ケイト「私はお前との縁(えにし)まで切って欲しくない
私はお前が好きだ
みんなが大好きだ
みんなが幸せでいてくれるのが大好きなんだ^^
一番の願いはそれなんだ
だから居てくれないと困る
私を大事にするのもいいけれど
お前も大事にしろよ?
な?」微笑
テロップ『人のこと言えた立場じゃない』
武彦「瞠目)…
…←唇をキュッと結び震わせる
はい(微笑)←目が潤んでいる
変わっていないな…本当に」ぽつり
ぽとっ
感極まって泣いてしまったが…
それを悟らせない為か…
目を俯いて隠し、眠りにつかせた
武彦「ふふっ…^^//」
布団に手を添え
そっと、再び作業へ戻り出した