第93章 深淵(しんえん)
光として完成するもの
闇として完成するもの
それぞれは対極で
全部の都合を、幸せを最優先して自らを歪めるのと
一人の都合や視野に傾倒して、全てを見向きもせず歪めること
闇(他への憎悪)を光(全てへの慈悲)へと変えるものが『神』で、光そのものたる証
光(人からの良心)を闇(利用する自己中)へと変えるものが「癌」で、闇そのものたる証
そう改めて理解、痛感した
フィン「両極端なんだね」
ケイト「げほごほっ
うん…
そうだね……
それが、それこそが……証と言われている
人を見る心、重んじる精神が…未熟か、否か…
それを成長の指標として捉えられていると……
だから―――…どうあっても、避けられないのだと」
フィン「破滅と消滅か…」
ケイト「こっくりと深々頷く)
ねえ…
なんで時々痛みが走るのっ?;」ぐすん
心細そうな目で、声で…額を手で抑えながら呟く
フィンクス「そりゃ術後は痛いだろ
手術した後は痛いもんだ」
ケイト「でも引っ付かないんでしょ?
こっちの肉体とは違って…」
フィンクス「まあ…な…」視線逸らし
ケイト「じゃあ…この痛みは、ずっと続くの?」不安気に顔を歪め、目に涙を滲ませ
シャル「可能性としては…
あくまで、可能性だけれど……
削られることが今後無くなれば…あるいは……」
ケイト「………
実在化上の削りは…
一生掛かっても無くならないよ
度合いは減ることはあっても…無くなりはしない
無になったりなんかは…絶対にしない」俯
フィンクス「だあーもおー!!!(ガシガシ)←自身の頭を掻きむしる
そう物事を悲観的に考えんな!!
お前の悪い癖だぞ!!」ビシッ!!←人差し指を向ける
ケイト「…ごめん…
ずっと続くのかなって…
また…必要になった時、振り回してしまうのかなって
色々考えちゃって……
ごめんね…」じわっ
フィンクス「お前は悪くねえだろうが;
謝んなよ
……俺達が…もう少し強く
ケイト「そんなことない!!
みんな精一杯やった!!
私が…!!
みんなに何かあるくらいならって!!
自分は消えても死んでも構わない!その方がマシだって!!
そう強く願ったから…比重が、偏りが出てしまって!!
お前のせいじゃないよ!!」
それでも…謝るならこっちもだ
そう返すフィンクスに、僕達も同意見だと伝えた