第93章 深淵(しんえん)
ケイト「癌は…洗脳と毒で、認識を歪める
それを元に操り人形にする
自分に都合よく歪め、良いものと捉える傀儡(くぐつ)、傀儡(かいらい)へと――
そして…それによる罪深さを…
あいつは、何も理解出来ていない
その責任も…何も取らないまま…感じないまま…
自由を履き違えて、人の自由を奪って回って…死に至らしめて回る……
自分が死んだ方がマシだなんて思わない
苦しいだなんて思わない
何度も何度も繰り返す
何度も何度も…何、度も……
心を痛めることも無いままに――
それが堪らなく苦しい
そう感じることから出来ないんだよ
だから…どうにもならないんだよ……←悲痛な面持ち
人の自由を、幸福を…
奪うことを、踏み付けにすることを…
痛いだなんて思わない
視野を狭めて、正しい部分しか見ないで…
間違った部分は認めず、今からでも出来る行為をしようとも、返そうとも思わない…大事にする行為で恩返ししたい、報いたいだなんて想いは欠片として無い
癌一同の頭にあるのはいつだって……自分のやりたいことだけだ
そのやりたいことに…
自分を大事にしてくれた人達へ、己を犠牲にしてまで守ってくれた人達へ…尽くすことを、組み立てられない、組み込めない人達だから……
我が儘放題
やりたい放題
それで苦しめることを
なんとも思えない
涙一つ流さず
悔いもせず
ただただ笑って、やりたい放題を繰り返すだけ
それで悪者になるのを、必死に食い止めようと犠牲になる周囲を、己を犠牲にして死んででも守ろうと大事にしようとする人々を…皆…全部置いてっちゃう
放置して、笑って、見殺しにして、知ろうともせず…認識を与えてこないから、情報が入らないように、苦しまないようにと配慮する周囲や環境に甘えて、そればっかりで…なんにも一切しない
なんにもならないっ…←涙が溢れてはぼろぼろ零れ落ちてゆく
そんな人じゃないと思う為に
何万人死んでも、何百人死んでも
大陸一つ沈んでも、訪れた国全て根絶やしにしても
何度幾星霜殺されても、消されても、手に掛けられても…
それでも……
そう「させられてしまう」
本人の意志に関係無く
そう歪められてしまう
どんなに必死に意識を保っても、距離を置いても…無関係なほどに……その欲は著しく酷く、強いから………
人の意志なんて全て無視するほどに――」
