第74章 融和
始祖神『「癌」とは…以前滅神が言ったように、「染色」そのものです』←3878ページ参照
僕はもう滅神認識か…;(遠い目)
ついに同一視されたことに、遠い目をする外なかった…
それをにべもくれず、淡々と語り続けた。
始祖神『その「染色」は、自ら気付き、やめようとしなければ避けられません。
染色とは…
具体的に行動を指摘すると、「人、他者へ求める」という行動です』
『!!』
ケイト「…え?」
始祖神『このままでは語弊があるので、より正確に述べますね?
自己中を通して理解が深まったでしょうが…
より仔細を述べると
「他人を、その行動を、「コントロールしようとする」」。
そこに尽きます。
「自分の考えが、他の人にとっても正しい」という前提に立って、
「自分の考え=他人の考え」と、他人を自分と混同して、
「同じ考えなんだから、自分の言う通りにみんな動いてくれる」と思い込んでしまっている訳です。
実際は…異なるというのはわかっているでしょう?』
ケイト「うん」大きく、深く頷く
始祖神『誰も彼もが異なります。
異なる意思を持ち、考えを持ち、理想を持ち、好き嫌いを持ち、ぶつかり合います。
互いの譲れないものの為に…時には、流血沙汰に至ることもあります。
彼方立てれば此方が立たぬ。
一方の理想を叶えれば、誰かの理想が潰えます。
だからこそ…一丸となるということは本当に難しいことなのです。
だから…歩み寄ること、事前にすり合わせをして互いの妥協点を見合わせることが肝心なのです。
ここまではいいですか?』
その問い掛けに、僕等は頷いた
それを待って、再び言葉が続く…
始祖神『ですが「癌」は、それを自分にとって都合のいいようになんでも捻じ曲げます。
世界を下敷きだとすると、折り曲げようとしているのと同じなんです。
それでありながら、自分のしたことを見ず、なんの反動もなくて当たり前と笑います。
つまり彼等は、客観的な視点がない。
だから、他人とすり合わせすることなく、歩み寄ることなく、物事について決めていく行為を正しいと信じている。
自分の理想が、他と同じだと思い込んでいる。
実際には、他は、それで不利益を、危害を、実害を被らせているのに、そこに一切の関心を示さない。
だから気付けない、変わることが出来ない』