第74章 融和
ケイト「うへえ…;」
フィン「悪循環だね;」
ケイト「え?」
フィン「仮に「人の為を思って」と考えているとしても、
実際には「自分の考えが人にとっても正しい」という前提に立っている「自己中」。
「人を自分と同じ考えを持った人間だ」と考えて、「行動をコントロールしよう」としている。
ここで従ってしまうと、「人はコントロールできる」と感じて更に自己中な状態になっていくし
従った側も、そんな自己中に依存的になってしまう「他人軸の状態」になってしまう。
更には…極め付けは、自らの勝手な理想に付き合わせて不利益を被らせてしまっておいて、『そこに一切負い目を感じていない点』だ;」
額に手を当て、項垂れた
自然と、嘆息が胸の内から零れ落ちていった…
ケイト「ああ、納得;」二度頷く&腕組
始祖神『まさにその通りです;
一方によいようにすれば他方には悪く、両方によいことが同時に出来ないものです。
だからこそ、事前に譲れない点を伝え合い、互いの理想を叶えることが大事となります。
つまりを言うと‥自分の理想に、他者の理想を汲み込むということです。
それもしない内から、いいことをやった!優しさからなんだから許せ!と、自ら不利益を被らせた人にまで求めてばかりなので、「癌」という訳です;
自己中な人は「自分の為に他人は動いてくれる」と認識している。
だからわざわざ自分の為に時間を割いてくれること、付き合ってくれることを、正しく認識できない。
自分軸で生きている人は「自分と他人は別の人間」だと認識できている。
だからわざわざ自分の為に時間を割いてもらっている、付き合ってもらっている、と正しく認識できる。
自分軸も自己理解も出来ていない内からいくら英雄になろうとしたとして、
英雄譚の好きな所だけをあちこち張り付けただけの、中身の伴わない「張りぼて」と同じ。
眉唾物でしかありません…』
ケイト「一体どうやりゃ見分けがつくの…;」ぐるぐる
思考が混乱したようで、目を回すケイトに
そっと肩を支えた
始祖神『人を見ない、人の理想を汲み込まない、人の為は口先だけ。そこに落ち着きます。
同じ『人の為』という理由であっても、
『自らが』動き、『自らで』責任を取るのならば一向に構わないんです。
問題なのは!「人の行動をコントロールすること」です!!』
