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Unlimited【ダンまち】

第74章 融和





川の水が静かに響く中…

石に座ったまま釣り竿を持って釣りを続ける僕から少し距離を置いて、
ケイトはすぐ傍らにある大きな石に手で触れ、目を瞑っていた


そして再び、僕の座る石の、すぐ左隣へ腰掛けながらケイトは呟いた


ケイト「石は、嘘をつかない、黙って寄り添ってくれる
ありのままを黙って受け止めてくれる、包み入れてくれる
色々なことを教えてくれる

増水したら、ここまで水が上るよ、とか
どれだけの傷を負いながら、ここまで来たのか、とか
水の流れは、どこからどこへなのか、とか
本当に、沢山のことを…


歴史を生き、時に削られて、割れて、刻んで、刻まれて、様々な時の生き証人となる
人と同じだ―


見た目がどんなに同じでも、成分が違う

何も言わない、黙って寄り添ってくれる、
その身を削り、歴史を刻み、それ以外を助く

時に地層、石油、様々な資源にだってなる…


石は、生きている
生きて、その身で示している
相違点は、何も言わないということ、自分からは傷付けないということ、だけだ

こう在りたいものだと、思わされたよ


私は、石のような人間になりたい

何も言わない
黙ったまま動かない
でも、助けとなる、何も言わず寄り添ってくれる


様々な歴史を身に刻み、負い、それでも当たり散らしたりはしない
寡黙でありながら、色んなことを知っている
でも多くを語らず、あるがままを受け入れ、寄り添ってくれる

自然っていうのは、こういうものなんだと
そう…思わされたよ


だから私は石が好きだ
大好きなんだ」

フィン「こんな石ころが?」

ケイト「うん。
勿論、自然も…

されるがままに受け入れるっていうのは、本当に難しいことなんだよ」

フィン「脆いのに?」

ケイト「それは人と同じだよ、必ず死ぬ


同じに見えて、成分が違う
同じものなんて一つもない
脆さも全部、人それぞれだ

人と同じだとは思わないか?
人もまた、その身に刻んで、生きている」
始祖神『『魂』に刻んで生きているものね』二度頷

ケイト「うん、ふふっ^^

見てくれに惑わされるな
見るべきものを見よ
魂に刻め、己の在り処を――!

石に負けるな!
戦えるものとなれ!

石でも出来ることが―出来ないなんて言わないよな?」にや

フィン「ふふっ^^

そう…言い聞かせて、戦ってきたんだね?」微笑


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