第63章 新たな来訪
そういう強迫観念が、父やいじめっ子…前世の父上の仇…
どれだけふざけるなって怒られても、たとえ嫌われたって…そこに執着しちゃう。
それが…私が遭ってきたことだから。
その気持ちが、痛いほどに、わかるから……
だから…最も、忌避すべきことだって……
どうしても、躍起になっちゃう…
その経験があるから、感情も心も、殺されて、消されて――壊されてしまったから」俯
『…………』
アスフィ「知っています」
アル「う…」うとうと
ディ「すーすー」熟睡中
ケイトの過去を知るからこそ…私達も俯いた。
ケイト「家では…ただ一人の、父の為に
外では…いじめっ子の為に
虐げられ、異論を認められなかった。
それらが、それと、どうしても…重なってしまう。
譲れないものと、なってしまっている。
見ただけで吐き気を催すようになった理由は…きっと、そこにあるんだと思う。
私は…いい人だと、知っている。
そのつもりもないと理解もしている。
それでも…自らが取ったそれらに何も感じていないことを、無視できない。
私は…ワガママなのかもしれない」しょぼん&俯←目を細め肩を落とす
ティオナ「皆ワガママだよ」
ケイト「…え?」きょとん&ティオナを見やる
ティオナ「ワガママだよ、皆。
各々の兼ね合いだってあるけどさ、それが通用するのは理屈や価値観が合う人達まで。
押し合いだからね、基本は。
だから気にしないでいいと思う。
個人的な考えだって、スパって言って、流す形を取ればいいと思うよ?」
ケイト「…そう?」
ティオナ「頷)うん。
いくらケイトが嫌いだって言われようが、私はそうは思わないし。
それと同じ理屈ってことで流せばいいと思うよ?
ただ、同じようにいい人だと思わない人は悪だー!って、思う人は思うと思うから、それでいいんじゃないかな?」
ケイト「う~ん)←顎に手を当て考え込む
要するに…気にせず流す?」
ティオナ「そうそう!
ケイトの場合はさ、されてきたことがされてきたことだけに…
実際死に掛かったことだってあったんだから、仕方ないと思う。
それを小さなことだなんて捉えられないのも、無理はないって私は思うよ?
譲れないものが皆違うだけじゃない?
合わないなら合わないでほっとくしかできないでしょ?」
ケイト「……そうだね…」