第51章 身勝手な優しさ
一方、その少し前のルナは。
「デイダラさ〜ん!お待たせしました!」
「あ、ルナ、帰って……って、そのカッコウは⁈」
「え?ああこれ、カカシさんに服ごと持ってかれちゃったんで……」
ルナがあははと笑って、頭を軽く掻いた。
「いややや、そうじゃなくてだな!それ、すっげギリギリだぞ、うん!」
デイダラが顔を真っ赤にしながら、ルナの短すぎる着物を指差す。
「へ?……あぁっ⁈」
ルナは今頃自分の格好の際どさに気がついたのか、
着物の前を引っ張って身体をできる限り隠し、涙目でデイダラを見上げた。
「あ、あの……すみません……気づかなくて……」
「えっ⁈あ、いや、その……き、気にすんなよ、うん。そうだ、コレ着ろよ、うん!」
デイダラはそう言うと、例のマントの前を外し、ルナに被せた。
身長差がかなりあるため、地面に引きずりそうになっていたが、とりあえずこれでギリギリ状態は回避した。
「あ、ありがとうございます……すみません…………じゃあ、行きましょうか。トビさんのところへ。
ついてきてください。」
「え?あ、ああ、うん。」
飛び立ったルナの後を、デイダラはまた、粘土の鳥で追いかけた。
向かった先は、先ほどサソリ達が戦っていた洞窟だった。
「……あっれー、おっかしいな……」
「トビさーん、ゼツさーん。お久しぶりです!」
サソリの指輪を探し回っていたオビトと、それを突っ立って見ていたゼツの前に、ルナが現れた。
「あ、ルナさんじゃないですか!どこ行ってたんです?イタチさん心配してますよ!」
「あはは、ごめんなさい。まだ、帰れないんです、今日は、これを渡しに。」
そう言うと、ルナはオビトの手を取って、その上にサソリの指輪を落とした。