• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第51章 身勝手な優しさ


「ルナ〜…………」

ルナが飛び去った方向を見つめて、カカシは呟いた。

「ん、どうしたカカシ?うちはルナを逃したのが、そんなに残念だったのか?」

そこに、ガイがやって来た。

「いや……俺のせいで……ルナが……ルナが……」

「ルナがどうかしたのか?」

無神経にも、ガイが先を促す。

「いや……俺のせいで……ルナが…………ノーパ……グハァッ!」

カカシは鼻血を出して倒れた。

脳内では、去っていくルナの後ろ姿がフラッシュバックしていた。

「うぉっ⁈どうしたカカシ!ルナに何かされたのか⁈」

狼狽えるガイの前に、ナルトとサクラがやって来る。

「…………カカシ先生、ヘンタイだってばよ……」

「…………サイッテー……」

「そんな〜……」

教え子二人に白い眼で見られて、カカシはハアァと溜息を吐いた。


「姉さん…………」

我愛羅を取り囲む軍団やカカシ班の三人から離れて、サスケは一人呟いた。

(姉さん……アンタは……やっぱり…………昔のままなのか……?

……自分を試すなんて嘘で、なにかやむを得ない事情があったとか…………

そうだ、それを言うなら、兄さんだって…………やむを得ない何かが……俺の知らない何かがあったとか……

……俺は無力で、何にも知らなかった…………暗部にいたアンタ達が、毎日どんな任務をこなしてたのかも……

……一族のことだって……俺は、何も知らされなかった…………)

サスケは、自分の視点からだけでなく、ルナやイタチの視点に立って考えることで、

復讐を目指すことが本当に正しいのか、疑問を持ち始めていた。

(姉さん……アンタは優しい……今も昔も…………そして強くて……俺の憧れだった……)

「姉さん…………もう俺、何が何だかわからねぇよ…………」

サスケは木の幹にもたれて、しばらくぼうっとした。
/ 854ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp