第51章 身勝手な優しさ
そのときルナは、チヨバアの背後でフワフワと浮いていた。
(ふーん、チヨバアさん、私のことになんかやたら詳しいなぁ…………
しかもアレだ、一度入ったら出られないとか、初耳なんだけど……
でも、シスイさん達は普通に出入りしてるよね?うーん、よくわかんないなぁ…………)
ルナはチヨバアの説明を聞いて疑問を持ったが、今は他のことに集中しなければと、それを振り払った。
「ほう……随分ルナのことに詳しいじゃねぇか。だったらなんで、そんなにナメ腐ってるんだか……」
サソリが呆れたように言った。
「……いくらルナが天才とはいえ、活動期間はたったの四年。戦闘経験が少なすぎる。だからじゃ。
じゃが…………今はもう違う。油断などせぬ。
早いとこお前を倒して、我愛羅のところに行かねばな…………ワシは、ルナをアテになどせぬ。」
チヨバアはそう言うと、チャクラ糸を使って宙に多数のクナイを浮かべ、戦闘態勢になった。
サクラもそれに続く。
「フン……俺に楯突こうってんなら仕方ねぇよな……そこの小娘と一緒に俺のコレクションにしてやるよ……
…………丁度、お前らで三百体だ……」
「フン……そう上手く行くかねぇ……」
サソリの言葉を合図に、チヨバアがクナイを発射する。
サソリはそれをヒルコの甲羅で防ぎ、状況開始となった。