第51章 身勝手な優しさ
「…………初めましてチヨバアさん。サクラちゃんは二年ぶり。サソリさんは……数日ぶりですね。」
「⁈」
突然現れた気配に、サソリは傀儡の目を見開き、サクラ、チヨバアは後ろを振り返った。
そこにいたのは、能天気に柔和な笑顔を浮かべて宙に浮いている、白い着物を着た少女だった。
「どうもー、申し遅れました、うちは……いや、神皇ルナです。
サクラちゃん、久しぶり。サスケは元気にしてる?
ナルト君はこの間帰って来たんでしょ?どう、強くなってた?
サクラちゃんは、勿論強くなってるよね。綱手様がお師匠様だもんね。」
「ルナ、お姉様…………」
サクラが呆然と呟く。
白銀の髪、大きな青い瞳、小柄で華奢な身体。
その姿が二年半前とあまりにも同じで、ルナが変わってしまったとは思えなかったためだ。
同時に、頭の中を疑問がよぎる。
どうしてルナは、そんなことを知っているのか?
まさか……監視されていた?
ルナの目的は、未だに読めない…………
(ルナ……あの小娘と知り合いなのか?いやそれよりも、一体何のつもりだ…………?)
(この小娘がうちはルナ…………見た目は弱そうじゃが……このチャクラ…………手強い。)
狼狽えるサクラと飄々としているルナを、サソリとチヨバアは黙って見ていた。
「…………ああ、私ばっかり訊いちゃってごめんね。サクラちゃんは、私に訊きたいことある?」
「じゃあ…………お姉様、どうして、風影様を…………」
緊迫した雰囲気にも関わらず、機嫌が良さそうにしているルナに、サクラが恐る恐る訊く。
「…………ああ!我愛羅のこと?大丈夫大丈夫、我愛羅は死んでなんていないよ。守鶴は抜かれたけど、大丈夫。今は寝てるだけ。」
ルナはあははと笑って、軽〜く言い放った。
その言葉に、三人の目が見開かれる。