第66章 千年血戦篇弍
「……命乞いしてんだよ。足元のシミ、そこから抜け出せるようなバケモン相手に、俺は戦いたくねぇ。」
「やはり、これが原因だったのね。……生憎、私の体調不良は治りそうもない。私も命乞いしたいところなんだけど。」
「常人なら、1秒もしないうちに意識が無くなるはずなんだぜ?ってことで、暫くしたら、あんたの体も治ってくるはずだ。そうなってきたら、いよいよ俺は本気で戦わなければならない。でも、生死を懸けた戦いをするには"ここ"では勿体ないって話だ。俺たちに似合いのステージを、陛下は用意してくれるはずだ。」
「まだ、まだ、なにか企んでいるの?」
「……そういうことだ。だから、俺は……敵前逃亡、させてもらうぜ!」
「ちょ、どういうつもり!?縛道の六十一 六杖光牢!!」
「毒入りボール」
縛道の発動と同時に、彼も攻撃をしてきた。あれに当たるとまずいと思い、移動した。六杖光牢は外れてしまった。
「俺は陛下の元へ急ぐことにするぜ。」
滅却師が一護に向かって移動する中、彼はユーハバッハのもとに行くらしい。彼の目的と、ユーハバッハが企てていることとは……?
追って奴を叩くか……
『やめた方がいいと思います。この状態で戦っても、あなたの命を危険に晒すだけ。』
『敵前逃亡してくれてラッキーだった〜!って思って、身体を治したほうがいいんじゃなーい?霊力も結構使ったでしょ?』
花月と風月・風花の声に、虚化を解いた。
まずいな、体調不良の極のような状態だ。このままなら雑魚に殺されてしまいそう。
一護の霊圧を感じる。何人かと戦っているようだ。
息を整えていくと幾分か視界が明瞭になってきた。私の判断は正しかったらしい。あのまま戦っても勝ち目は無かったかもしれない。脱力感はあるが、症状が落ち着いてきた。もう少ししたら動けるようになるだろう。
その中で近づいてくる霊圧
身体よ、動いてほしい、この場からすぐに離れたい。
「良かった、意識はあるみたいッスね」
言うことを聞かない身体だが、心臓だけが速くなっていく。
「大きな怪我はないみたいッスね、花月が解毒できない毒でも盛られましたか?……まぁ見たところ、その地面の変色が答えでしょうけど。」