第66章 千年血戦篇弍
「来たか」
アスキンがそう呟いた時、遙か天空から着弾するような衝撃が起こった。それと同時に、黒崎一護の霊圧が尸魂界中に響いた。
「情けない話ね、一護にはこんな醜態見られたくないのに。」
「完全な毒入りプールを作らせてもらえなかった点では、俺の方が情けねぇ。恥じることはない。気の合うアンタの面子のためだ、黒崎一護と戦うことがあれば、同じ技をお見舞いしてやる。」
「それは、どうも」
いよいよ身体が動かなくなってきた。
「随分と余裕そうだな。それなりにキツイはずだ。俺の見立てでは……もう気を失ってもいい頃だ。」
「この状態の私を殺さないのは、あなたのポリシー?」
「わかってンじゃん。やっぱり俺たち合いそうだな」
一護の霊圧が木霊する。それに呼応して、私の中の霊圧が震え始めた。
「やめときなって、霊圧上げたら、身体に毒だ」
だったら、霊圧を出し切ってしまえば
花月の花の種が一面に咲き始める。そして、斬魄刀の鋒に大きな花弁が花開く。
私の霊力、今まで戦って来た相手の霊力、辺りの花からこの場の霊子を吸収し、霊力として、この一撃のパワーとなる。
「どこにそんな力が……」
さらに虚化して、霊力を貯める。
「花月!返撃大華砲!!」
「くっ……!!」
轟音と共に、私は膝から崩れ落ちた。
「……は、はは、これは致命的だ。」
瓦礫の中から聞こえてくる声。氷月へと斬魄刀を変えた。私は持久戦になる。だったらこっちも持久戦に持ち込ませよう。
「色んな霊力が混ざってるせいで、これはどうしようもねぇな。……くそ、虚の力はやはり俺たちには毒らしい。……っと、まだやる気か?」
「本当は、布団に入って寝たいけど、そうも言ってらんないもの。」
「正気か?……俺もお前も満身創痍。お互い休戦しようぜ。ここで命を落とすには惜しいだろう。」
「命乞いなんてオシャレとは言えないわね」
そう言いながら、膝を着く。