第66章 千年血戦篇弍
「氷月!【零雹華葬】」
雪がちらついてる
「……これは?雪?」
触れたところから彼の体が凍っていく。
「花の種は雪の霊子に全く反応しないようだな。」
「私を守るための斬魄刀ですから融通が効くんです。どんどん侵食して、細胞を全て凍死させてしまうものなので、あまり触らない方がいいですよ。」
「どうりで冷えるとおもったぜ。じゃあ少し身体を温めるとしようか。」
彼が解き放った弓矢を氷月で凍らせた。
「縛道の六十 鎖状鎖縛!」
彼の進行方向を阻むようにいくつもの鎖が襲う。
「はぁっ!」
彼の腕に傷がついた。そして氷結刻印もつけることが出来た。しかし確実に避けられたものを敢えて受けたと思う。
「攻撃を受けることに意味がある?」
「そうとも言うかもしれないが、今のは違うぜ。」
「と言うと?」
「嬢ちゃん、かなりイレギュラーな存在なんだろ?」
「色々と」
「その斬魄刀。護廷十三隊歴代唯一、複数の能力有するんだってな。」
「流水系と炎熱系の技を扱う斬魄刀というのは本来無いらしいです。」
「しかし今の斬撃は、何の能力でもない。刀の形は氷結系の刀かもしれないが、ただ斬ることなら、果物ナイフで事足りる。」
彼は指を立てた
「それはセンスがないと思わないか?」
「センス?」
「敵を倒すなら自分の能力で、とは思わないか?白打や斬撃、鬼道ではなく、斬魄刀そのものの能力で、と」
「私の場合、ご存知かもしれませんが鬼道も得意なので、それらを使って倒せたらいいとは思っていますけど。」
「わかってないな、せっかく良いモン持ってるのに、それで倒さないと可哀想だろ。斬魄刀ってのは心が宿ってんじゃないのか?」
『なるほど一理ある』
風花が話しかけてきた
「そうやって斬魄刀を無効化するような能力なんですか?」
「いやこれは俺のポリシーだ。そして、ポリシーに即して戦うなら、今の攻撃は受けなければならなかった。危うく俺の能力を使わずに反撃するところだったからな。」
「とはいえ、かなり出血もしています。氷結刻印により体温も下がっているはずです。零雹華葬の雪が降る中こんなにも粘られたことがないのですが、そろそろ貴方の身体も氷の彫刻になるはずですよ。」
「それに関してはもう免疫をつけた。」
免疫……?
『本来なら戦闘不能になっていてもおかしくないはず。あの男はなぜ動いているのか……』
